Appleが来年初めに発売すると見られる低価格スマートフォン「iPhone SE4」に搭載するOLEDパネルを巡り、サムスンディスプレイとBOE、Tianmaが供給競争を繰り広げていましたが、サムスンが価格交渉により退いたとZDnet Koreaなど複数の海外メディアが伝えました。
2022年のiPhone 14のOLEDを再利用することでコストダウンを図ります。もし実現すれば、Appleが低価格スマートフォンにOLEDを採用するのは今回が初めてとなります。前面ベゼルも大幅に縮まり、Touch IDはなくなり、SEらしい旧態依然の印象がガラッと変わりそうです。
なおSE4向けのOLED生産にあたって、Appleへの価格提示は、サムスンディスプレイが最も低い30ドル、BOEが35ドル、Tianmaが40ドル。一方、Appleはメーカー各社に20ドルで要求したとのこと。
TianmaはAppleの要求する品質を満たせていないとのこと。情報をまとめると、消去法でBOEがiPhone SE 4向けのOLEDサプライヤーとなる可能性が高そうです。
中国のパネルメーカーBOE Technology Group(京東方科技集団)の主力製品は、これまで大型・液晶でしたが、有機ELでもSamsungを追う形となっており、近年は品質面でもSamsungとの差を縮めつつあって、ハイエンドスマートフォンでの採用例も出てきています。