オープンソースのPC接続アプリ「ALVR」がApple Vision Proに対応しました。同デバイス上でSteam(SteamVR)のVRゲームを遊ぶことが「理論上」可能になります。
「ALVR」は、「Virtual Desktop」と同じように、PCとMRデバイスを接続するために使用するアプリ。Meta QuestシリーズをPCと接続するのが主な使い道です。
同アプリは2月にApple Vision Proしたバージョンが登場。それを改良したものが今回ローンチした形です。
新バージョンは画面のジッター(ブレ)などを最小化しつつリフレッシュレートが96Hzに増加。Apple Vision Proのハンドトラッキング関連データを、SteamVR側に送る機能も実装しました。
手の動きを(ハンドコントローラーの)ボタン入力として認識するので、VRゲームをプレイできるワケですね。
ただ現時点では、認識の精度は高くなく、ゲームを本気でプレイするのは難しいとのこと。
Nintendo SwitchのジョイコンをBluetooth接続して使う手もありますが、こちらも一般的なハンドコントローラーと比較すると精度は低いそうです。
現時点ではApple Vision Pro対応版「ALVR」には色々と課題がありますが、やはりSteamVRのゲームを体験できるというのは大きなメリット。
アップルは同デバイスを空間コンピューターと位置付けており、ゲームには(今の段階では)あまり力を入れていません。ユーザー的には、せっかく高い(約50万円)製品を買ったのだから、それで思う存分遊びたいところですよね。
ちなみに米メディアUploadVRは、フライトシミュレーターやレースゲームといったジャンルを遊ぶことを推奨しています。確かにハンドルや操縦スティックといった専用コンで遊べば「コントローラー問題」は最小化できますね。
一応Apple Vision Pro対応を実現した「ALVR」が今後、どのような方針で発展していくのか。今後の流れに注目です。