アメリカ軍のMR軍事プログラム「IVAS」を、Oculusの創業者パルマー・ラッキー氏が率いるAndurilが引き継ぎしたことが判明しました。
「IVAS」は、2018年に始動した計画で、歩兵の認識力を向上することが目的。当初はマイクロソフトが主導しており、同社のMRヘッドセット「HoloLens(のカスタム版)」を使っていました。
ナイトビジョン(暗視機能)やドローンからのライブ映像、人質の顔認識といった機能の実装を構想していましたが、「MR酔い」や信頼性の問題がクリアできず、この度、Andurilが引き継ぐ形になったようです。
Andurilは、(HoloLensではない)独自のハードウェアやソフトウェアを「IVAS」に提供する予定。マイクロソフトもサポートは継続するらしく、Anduril側は、Microsoft Azureを使ったAIモデルの実行などを実施する計画です。
パルマー・ラッキー氏は、VR領域の「始祖」とも言える人物で、2012年にOculusを創業しました。
2014年にメタ社(当時はフェイスブック)がOculusを買収した後、しばらくは在籍していましたが、2017年に解雇。その後、Andurilを立ち上げた経緯があります。
ラッキー氏は2024年に、新たなHMDの開発に取り組んでいることを語っていました。恐らくコレが、「IVAS」向けの機器だったんでしょう。
あのマイクロソフトでも厳しかった「壁」をAndurilが乗り越えることができるのか、楽しみに見守りたいですね。