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米空軍、VR医療シミュ開発を企業と一緒にスタート。「Vive Focus 3」を使用

 アメリカのスタートアップSimX社は、米空軍と研究開発契約を結んだことを発表。戦場での負傷者治療を目的としたVR医療シミュレーション訓練を開発します。

 同社は以前からVRを使った医療プログラム「VRMSS」を手掛けており、今回の契約では、そのプログラムを強化したものを米軍に提供する予定。医療訓練における実用性を大幅に向上することにフォーカスするそうです。

 「VRMSS」自体は、心理・社会・医療環境をモデル化した訓練シナリオによって、臨床研修生がスキルを向上させ、「戦い方を訓練する」ことを可能にするというもの。ヘリコプターでの避難中に負傷した兵士を診断するために、超音波診断装置を使用するといったシナリオを用意しているらしいですよ。

 米軍向けのシミュレーションでは、HTCの「Vive Focus 3」がVRヘッドセットとして使用します。アメリカ軍の契約なのに、Meta社のデバイスじゃないんですね……。

 シミュレーションは、「VRMSS」に、医学的リアリズムの強化、学習者ごとのカスタマイズ機能のサポート、天候や昼夜といった、心理社会的リアリズムのスペクトルを強化するための環境設定などを実装する予定。

 開発されたシステムは民間向けに展開することも構想中で、将来的に看護学校、医師養成プログラム、EMSプロバイダーなど、SimX社の顧客に追加機能を提供する計画です。

 なお、軍隊というと保守的なイメージが強いですが、米軍は割とXR領域に積極的で、マイクロソフトの「HoloLens」を歩兵向けに導入する計画「IVAS」を進めていたりします。

 ただコチラは導入が難航気味という情報も報じられており、ちょっと先行きが不透明。医療シミュの方は、順調にいくと良いですね。

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