メタ社は、ハイエンドVRデバイスMeta Quest Proの販売を終了しました。現在、公式サイトにアクセスすると、Proではなく「Quest 3を購入する」と表示し、誘導しています。
Meta Quest Proは2022年に発売した製品で、メタ社としては初めて、薄型のパンケーキレンズを搭載したデバイスです。
アイトラッキングやフェイストラッキングを実装するなど、当時としては先進的な機能を多く搭載していた一方、リリース時の価格が超高額(国内では約23万円)だったり、プッシュしていたMR機能が微妙だったりと「細かい問題」が重なった結果、Quest 2並の高評価は獲得できませんでした。
その後、約16万円への値下げも実施したのですが、挽回には至らず。今回の決定を鑑みるに、メタ社はMeta Quest 3とQuest 3Sに注力することを決めたようですね。
筆者はQuest Proユーザーなのですが、個人的には値段相応の価値(性能)は十分にあったという印象です。
ディスプレイは大幅に画質アップした上、カメラ内蔵型でトラッキングに死角がないハンドコントローラーも「VRChat」で役立ってます。Quest 2時代には悪かった重量バランスが改善したのも高ポイント。
ただ、純正の頭部クッションが、明らかにアジア人の頭部(おでこ)の形状に合ってないなど、練り込み不足が少なからず存在したのも事実。
一応、後継機の噂もあるので、(もし出るなら)次はApple Vision Proを上回るデバイスになってほしいですね。