中国の新興EVメーカーであるNIOは、スペックを刷新した「NIO Phone」を発表しました。公式サイト上には「全新 NIO Phone」と記載されており、多くの自動車のように世代刷新後も名称は変わっていません。
NIO Phoneは、NIO製EVを所有するオーナーにフォーカスした端末。自動車のロックをスマートフォンで解除するデジタルキーなどの役割を果たすことができ、高い親和性をアピールしています。
搭載するSoCは現状トップクラスの性能を誇るSnapdragon 8 Gen 3。12/16GBメモリと512GB/1TBストレージを用意しています。
ディスプレイは6.82インチとスマートフォンとしては大画面。リフレッシュレートは最大120Hzに対応する有機ELディスプレイを採用しています。ピーク輝度は2600nitで、画面の強化ガラスはGorilla Glass Victus 2を採用するなど、ハイエンドスマホらしい貫録を見せています。
カメラは、4800万画素の広角+4800万画素の超広角+5000万画素の望遠の3眼構成です。センサーには順にLYT-T808とLYT-600、IMX890を採用しており、3眼ともにソニー製のセンサーで固めています。インカメラは1200万画素。
バッテリー容量は5020mAhで、80Wの急速有線充電と50Wの急速無線充電に対応しています。NIO PhoneにはAndroid 14をベースとした独自の「SkyUI」を搭載。システム広告と商業目的のプリインストールアプリが一切存在しないことをアピールしています。
本来のコンセプト通り、NIO製のEVとの連携機能である「NIO Link」をアピールします。スマホが自動車のカギになるデジタルキーや、ユーザーが下りた後に自動で駐車する機能、画面を車内のインフォテイメントシステムに投影する機能などを備えています。また、行き先を簡単に登録できるようにするため、スマホで閲覧した店などの住所情報をナビに反映させる機能も搭載しています。
自動車メーカーらしい機能として、自動車を映した写真からナンバープレートの番号を取り除く機能も搭載しているようです。これは地味に便利かも?
NIO Phoneは性能版(パフォーマンスバージョン)と旗舰版(旗艦モデル?)、そしてEPeditionの3種類を用意。それぞれ背面の素材が異なり、性能版はガラスを、旗舰版はセラミックと人工皮革、EPeditionはセラミックで構成されるようです。本体色はEPeditionを含めて計6色で、車と同色になるようにしたとのこと。GSMArenaによれば、価格は6999元、日本円にして14万5000円ほどであるとしています。
OS | SkyUI 2.0 (Android 14ベース) |
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SoC | Snapdragon 8 Gen 3 |
メモリ | 12/16GB |
容量 | 512GB/1TB |
画面 | 有機EL 6.82型 1440×3168 最大120Hzリフレッシュレート |
カメラ | 4800万画素メイン+5000万画素望遠+4800万画素超広角 |
インカメラ | 1200万画素 |
電池 | 5020mAh 80W有線充電 50Wワイヤレス充電 |
寸法 | 163.9×77.5×8.5/8.6/8.7mm, 209/214/226g |
その他 |