Shiftallは2024年12月20日、ベースステーション不要のワイヤレス・フルトラッキング装置「HaritoraX 2」を3万9999円で2025年1月に発売すると発表しました。別売りの肘トラッキング拡張セットは1万3900円で2025年2月発売予定とのことです。
HaritoraX 2は、VRヘッドセットと組み合わせることでVRChatなどのVRアプリケーションのアバターに全身の動きを反映できる製品です。
「ハリトラ、けっこうすぐズレるんだよな……キャリブレーションめんどくさい」というユーザーの声はしばしば耳にします。従来通りIMU方式ではあるものの、新型センサーと新開発のソフトウェアによって、地磁気環境によっては1時間使い続けても再キャリブレーションが不要になると謳います。
トラッカー飛びがないというIMU方式の強みはそのままに、IMU方式最大の弱点であるドリフトを大幅に抑制。加速度・角速度センサの出荷前個別チューニングにより、地磁気が機能しない環境でも高い精度を実現したといいます。
バッテリー駆動時間は(LiDARセンサーOFFなら)約50時間以上を実現。(LiDAR機能ON時は約6時間。)1回3時間程度の使用であれば1か月以上充電不要とのこと。この省電力設計により、膝上と膝下のセンサーを一体化したLEGセンサーユニットの搭載が可能になったとしています。
すねのセンサーユニットに搭載したLiDARセンサーを用いることで、足の甲に追加でセンサーユニットを取り付けることなく足首の動きをアバターに反映可能とのこと。現時点では足首関節の上下動作のみに対応ではあるものの、今後のアップデートで床との位置関係や3次元的な動きの検知に対応予定だとしています。
対応VRヘッドセットはMeta Quest 3やPICO 4など各種SteamVR対応機種で、対応アプリケーションはVRChatやResoniteなどとなっています。
オプション品として、左右上腕に装着して肘の動きをトラッキングする「HaritoraX 2肘トラッキング拡張セット」が1万3900円、胸や腰、太もも、すねなどに装着可能な「HaritoraX 2センサーユニット」が6480円で用意されています。また、独自の2.4GHz帯通信用の専用ドングルとして、6つのセンサーユニットと通信できる「GX6」が4980円、2つのセンサーユニットと通信できる「GX2」が2980円で提供される予定です。