Xiaomi 15 Ultraを日本市場に投入したばかりのXiaomiですが、矢継ぎ早に伏兵登場です。
シャオミジャパンは、POCO F7 UltraおよびPOCO F7 Proを正式発表しました。 POCOを今年から日本でも本格展開させると、以前の発表会で宣言していたXiaomiですが、こういうことだったのですね。
そもそもPOCOとは、といったところですが、これはXiaomiのサブブランド。ちょうどXiaomiのサブブランドとしてはRedmiがありますが、RedmiはあくまでXiaomiメインブランドの培ってきた技術や蓄積を活かしたお手頃ブランドRedmiという上下関係があるのですが、その2つとは別枠のサブブランドという位置づけです。
「あるべきものは全てここにある」というスローガンの通り、テックやガジェットの愛好家の需要を満たすよう、取捨選択してコスパを実現するブランドです。
Fが一番上、Xがミッドレンジ、Mがベーシックであるため、今回投入のFはハイエンド。そしてそのFの中でもUltraを冠したモデルは真の最上位というわけです。
両モデルの差分で一番大きいところはSoCです。POCO X7 ProはSnapdragon 8 Gen 3、そしてPOCO X7 UltraはSnapdragon 8 Eliteとなっています。

色展開はF7 Proはブラック、シルバー、ブルーの3色展開、F7 Ultraブラックとイエローの2色。背面Ultraの方が若干ラウンド、F7 Proはフラット。
価格は、POCO F7 Proは6万9980円から、そしてPOCO F7 Ultraは9万9980円からとなっています。10万円台から20万円にもなるハイエンドスマホにこれから搭載の最新最上位SoCである8 Eliteが、なんと10万円きりというのは衝撃的です。F7 UltraはAntutu V10で284万点を記録したとのこと。
もはやベンチマークスコアよりも重要なのが冷却。5400mm2の放熱板を搭載。POCO初の3Dデュアルチャンネルによる冷却システムにより、スマホの二大熱源であるSoCとカメラの冷却循環経路を分離することで、効率的に冷却できると謳います。
画面は2K 120Hz駆動のAMOLEDディスプレイ。HDR動画再生中のピーク輝度は3200nits。そして肝心のHBM時輝度は公称値1800nits。さらに従来の画面から直接光が出る直線偏光とは異なり、円を描くように光を届ける円偏光技術により、目の負担を軽減しつつ安定した画面表示を実現するといいます。
さらに「グラフィック専用チップセット」VisionBoost D7の搭載を謳います。「Redmi K80 ProのD1チップと同等の機能性」とのことで、フレーム補間、解像度補間、明暗をくっきりさせる画質処理などを謳います。動画とゲームに作用するそうです。対応ゲームは、App Mallにてダウンロードできるゲームは基本対応で、原神、PUBG、MLBBに関しては重点的に最適化。動画はYouTubeとNetflix(DRM動画含む)での対応を謳います。
「視覚上、動画の解像度、フレームレート、HDR効果を向上」できるそうですが、とりあえず筆者が動画視聴において試した限りでは、明らかに彩度を上げて色調を変化させていることは確認できましたが、フレーム補間については効果を確認できませんでした。
WildBoost Optimmization 4.0は機能こそ増えてはいないものの既存機能は調整して強化。
電池容量はUltraが5300mAhで、120W(34分で満充電)急速充電と無線充電に対応します。Xiaomiの充電制御チップP3とG1がユーザー利用や外部環境をモニタリングして安全かつ高寿命に充電します。F7 Ultraはハード上最大50Wのワイヤレス充電に対応。日本ではXiaomi製高出力ワイヤレス充電器を公式から展開していないため、汎用のワイヤレス充電では50Wまで最大活用できないため、あくまで「ワイヤレス充電対応」。
Google Geminiのほか、AI文章作成、音声認識、通話役、検索などの各種AI機能にも対応します。
指紋センサーが超音波式になり、IP68防水防塵に対応。POCO F6 ProはIP54でしたが等級が上がったことでより場所を選ばずに使えます。
価格は、POCO F7 Ultraは12+256GBモデルが9万9980円、16+512GBモデルは10万9800円。POCO F7 Proは12+256GBモデルは6万9980円、12+512GBモデルは7万9980円。
Ultraは、メインはLight Fusion 900 1/1.55型 5000万画素 F1.6 OISで、新たに望遠50MP OISを搭載します。
今回、F6 Proでは搭載していた200万画素のマクロカメラは今作では廃止しています。正直スマホのマクロカメラは使って楽しいのは最初だけで、ほとんどの機種は画質は低い上に、接写する時に機体の影が撮影を阻害するなど使い勝手が悪く、「◯眼カメラ」を嵩増しして謳うだけの存在だと見られがちなので、廃止はユーザーの声を反映するPOCOらしいところでしょう。
その点、注目がPOCO X7 Ultraで、望遠カメラを搭載している点です。もちろん15 Ultraの70mm-100mmのように「本能的に旅に出たくなる」ほどのクォリティーではありませんが、Xiaomi Ultraのマクロズームのように、「結構寄れる」望遠ではあるので、使い勝手はかなり良さそうです。
あくまでPOCO F6 Proの正統後継機はF7 Proではあるものの、実用的なマクロ撮影性能を獲得したPOCO F7 Ultraにも注目してみてください。
MIUI・HyperOSとほとんど同じ感覚なので、Xiaomi端末を使ったことのある人なら問題なく使いこなせるのではないかと思います。

Chromeアイコンの右にあるChromeそっくりのアイコン、実はChromeではなくカメラ。意味不明なアイコンテーマがデフォルトになっているのはXiaomiユーザーでも面食らうかも。

でもテーマ差し替えでアイコンを変えられるので、気になる人はどうぞ。
注意点は、USBの規格はUSB2.0でUSB DP Alt 映像出力非対応、FeliCaに非対応、という点ですね。ゲームや動画を楽しめるコスパモデルとなっており、 ローカライズの手間を最小限とすることで、安い価格と迅速な発売を行う最近のXiaomiらしい機種となっています。
機種名 | POCO F7 Ultra | POCO F7 Pro |
---|---|---|
OS | Xiaomi HyperOS 2(Android 15ベース) | |
SoC | Qualcomm Snapdragon 8 Elite | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 |
メモリ | 12GB/16GB | 12GB |
容量 | 256GB/512GB | |
画面 | 6.67型(3200×1440)、120Hz、有機EL | |
カメラ | メイン:5000万画素(OIS) 望遠:5000万画素(OIS) 超広角:3200万画素 |
メイン:5000万画素(OIS) 超広角:800万画素 |
インカメラ | 3200万画素 | 2000万画素 |
電池 | 5300mAh(120W急速充電、ワイヤレス充電対応) | 6000mAh(90W急速充電) |
寸法 | 160.26×74.95×8.39mm、212g | 160.26×74.95×8.12mm、206g |
その他 | IP68防水防塵、超音波式指紋認証、顔認証 | |
特長 | VisionBoost D7チップ搭載 | 大容量バッテリー |
価格 | 12GB/256GB:9万9980円 16GB/512GB:10万9800円 |
12GB/256GB:6万9980円 12GB/512GB:7万9980円 |
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