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レビュー: スマホで初対応 LG G2でハイレゾ音源を堪能する!

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 前回に引き続き、ドコモ冬春モデル LG G2(L-01F)のレビューを掲載していく。

 LG G2 は同社のスマートフォンで初めてハイレゾ音源対応を謳ったスマートフォンである。今回は G2 のミュージックプレイヤーとしての出来映え、ハードウェアの仕様から、ハイレゾ音源と G2 の魅力に迫る。

そもそもハイレゾとは何か?

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photo credit: Sergiu Bacioiu via photopin cc

 ハイレゾというのはハイレゾリューションの略で直訳すると「解像度の高い」という意味になる。ハイレゾ音源は CD が定めた規格よりも高音質に音楽を収録しているため、CD よりも高音質な音楽を楽しめる。

 今までもハイレゾ音源は SACD や DVD-AUDIO といった円盤メディアで、据え置きオーディオ用に提供されてきていたが、携帯機では対応しているプレイヤーが少なかった。今回 G2 はスマートフォンでハイレゾ音源に対応したということになる。

どのようにしてハイレゾ音源の再生を実現しているのか

g2_earphoneイヤホンジャックは本体下部

 疑問に抱いたのは、どのようにしてハイレゾ音源の再生に対応しているかである。競合する製品として iriver のAK100 KII や FiiO の X3 など、これらはWolfsonの高性能な DAC を搭載している。一部の海外フォーラムでは G2 にも WM5110 といったWolfson 製の DAC が搭載されているという噂があり、気になるポイントであった。

 そこで、LGエレクトロニクスさんに訪ねたところ「搭載しているのは QUALCOMM 製のオーディオコーデック WCD9320 のみでソフトウェアでハイレゾ音源の再生に対応しているため、別途 DAC やアンプを搭載していない」とのことだった。少し残念であるが、正しいスペックがわかっただけ良しとしたい。早速音楽を試聴した。

e-Onkyo Music で音楽を購入

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 というわけで早速視聴をしようとしたわけだが、手持ちのCDでは意味がなく、別途ハイレゾ音源を入手しなくてはならない。筆者は早速、e-onkyo music にアクセスし音楽を購入した。購入した形式はFLACだった。

 かつて、音楽のダウンロード購入といえば「ガチガチのコピーガードにビットレートが著しく低いファイル」というイメージがあったのだが、Amazon MP3 や iTunes Store をはじめ、徐々に利用者に便利な形に進化してきている(利用者に追いついてきているともいえる)のは非常に喜ばしいことである。

 ただ、残念だったのは筆者が聞くジャンルの曲が少なく、多くはクラシックなど縁がないジャンルの作品が多かった。かくいう筆者はアニメソングばかりを聞いているような人間だハイレゾ音源の必要性を問われるかもしれないが、普段聞いている音楽がより高音質になるというのは、純粋に良いことだ。

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 というわけで、2013年夏アニメで数少なく配信されていた「ステラ女学院高等科C3部」のエンディングテーマ「弾けろ!しーきゅーぶ」(ステラ女学院高等科C3部)を購入し鑑賞に臨んだ。

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  なお、この原稿を書いている時はまだ、販売がなされていなかったのだが、10月30日からラブライブのハイレゾ音源が販売されるなど、徐々に手の届きやすいものになってきている。というか、ラブライブのハイレゾ音源を楽しみたかった!(お借りした期間の関係上無理だった!残念ッ!)

LG G2 × MDR-CD900ST

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 早速鑑賞に臨んだ。まず利用したヘッドフォンはソニーの定番モニターヘッドホンである「MDR-CD900ST」である。

 MDR-CD900ST のヘッドフォンは特性上、キンキンとした高音を丸めることなくならすため、聞いていて疲れるという意見もある。そんなヘッドホンとハイレゾ音源の出会いというのは、モニターヘッドホンとしての本領を発揮させている気がした。

 予想通り、声優陣の高めのボイスが再生されると MDR-CD900ST もその本領を発揮するように、高い音をならす。だが、注目するべきはその音の解像度であり、少し強めの高音であろうと雑音になるのではなく、音に厚みが生まれている。特に特徴的な声質を持つ、斎藤千和のボイスとの相性は抜群で、音声がダイレクトに耳に突き刺さるのは、非常に気持ちの良いものだった。

LG G2 × Ultimate Ears Triple.fi10

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 続いては、普段利用している、Ultimate Ears の Triple.fi10 で鑑賞に臨んだ。イヤーピースを指でつぶして耳の奥まで入れ音楽を再生する。カナル型イヤホンの直接耳に音が流れてくるような感覚は気持ちが良い。

 音楽を聴くとヴォーカルに厚みが増しているように感じた。例えば、少し低めの声から高めの声まで、幅広い声域を持ち、今回はややボーイッシュなキャラクターをつとめた沢城みゆきのヴォーカルがある。特徴的なビブラートのかけ方と、その中音から高音にかけて広くカバーする声の厚みが増して聞こえ、よりガツンと心に響くボイスが楽しめた。

最後に

 ざっくりとハイレゾ音源を堪能した感想を書いたのだが、筆者にプラシーボ効果が入っているということは忘れてほしくない。

 しかし、音楽を新しい方向から楽しめ、なかなか手を出すことが出来ない、いわゆる「ピュア」の領域に少しだけ足を踏み込めるというのは非常に興味深い。

 G2自体もバッテリーの持ちが非常に良いため、スマートフォンとして使いながら音楽を再生しても、バッテリーには余裕がある点も忘れてはならない。当然のことだが、通信や端末に負荷をかけても、ノイズが入ることはなかった。

 以上、LG G2でのハイレゾ音源を鑑賞したレビューである。次回は内蔵カメラについて触れていきたい。

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