だれでも簡単に飛ばしたり、空撮のできる「ドローン」。価格としては、数十万円のものもありますが、もっと気軽に楽しめる価格の入門モデルが「Hubsan X4 HD (H107C)」です。定価は1万1500円で、実勢価格はなんと1万円を切ります。
俊敏な飛行性能を備えつつ、安いながらも200万画素カメラを備えているのがポイントです。HD解像度の動画撮影も可能となっています。付属は4GBのmicroSDカード。
機体のサイズは縦横約83mm程度。iPhoneと似たような感じ。重量は51g。
Li-Poバッテリー容量は380mAhで、飛行時間は6分程度。ちょっと短いように感じてしまいますが、ドローンとしては可もなく不可もなし。むしろ、同型のバッテリーが安く大量に出回っている分、こちらの方が有利です。複数調達し、いくつも充電しておけばいいだけです。
Tera® Hubsan X4 H107C H107D 用 空撮り ラジコン ヘリコプター リチウム バッテリー 3個 バランス 電池充電器 5in1 4点セット 380mah 3.7V 25C
さらに言えば、このバッテリーはスマートフォン用のモバイルバッテリーでも充電できてしまうのです。
2.4GHz 4chコントローラーは単4乾電池4本で駆動。最初にHubsan X4 HDを飛ばす時、大体垂直に飛びません。ズレて変な方に飛んでいきます。取扱説明書に従い、これをコントローラーで補正する作業が必要になります。この作業で毎回少し時間とバッテリーを食うので、やはり予備バッテリー等は必須かなと思います。室内で飛ばす分には標準構成だけでも十分かもしれませんが。室内飛行用のローターガードも付属しています。
Hubsan X4 HDを飛ばしてみた様子が以下。案外飛びます。トイカメラっぽい画質で荒いですし、補正もなく揺れがダイレクトに影響しますが、1万円以下で買える玩具として割り切れば十分です。
機体の操縦自体は慣れれば難しくはありませんが、飛行安定性に長けたParrotやDJIの機種と比べると制御が難しいでしょう。機体も小さいので風に流されがち。エキスパートモードに切り替えて曲芸飛行をするなら、さらに難易度は上がります。
とても完成度の高い素晴らしいモデルである、というわけではないのですが、息の長いモデルであり、世界中にユーザーが多いので情報も豊富。さらに羽根やバッテリー等のアクセサリーも低価格で調達できるので、ドローン入門機として非常におすすめできるモデルです。DJIやParrotなんか、バッテリーはもちろん、持ち運ぶためのケースさえ高いですからね。
Hubsan X4 HDは、Amazonでは現時点で9100円という低価格でも販売されています。カラーバリエーションはワインレッド以外にはブラックグリーンやブラックレッドもあるようです。