12月からNTTドコモの新しいポイントサービス「dポイント」が始まります。12月と1月には、最大10%OFFとなるキャンペーンが実施されるため、プレスリリースに明記されてない細かいルールが気になるところ。そこで、今回は還元率の高い「dカード」と「dケータイ払い+」に的を絞って、ドコモの担当窓口に問い合わせてみました。
dカード
「dカード」は、クレジット機能が付いたdポイントカードで、従来のDCMXに相当するサービスです。今回のキャンペーンでは、ローソンでのdカード決済およびマクドナルドでのiD決済が永年5%OFF(3%割引+2%ポイント)となります。また、マクドナルドでのiD決済は、12月中に限り8%OFF(3%割引+5%ポイント)となります。
dカードセンター(0120-300-360)での問答は以下の通り。
ローソンやマクドナルドでの5%OFFは、既存のDCMXユーザも対象となるか?
DCMXで支払う場合は、dカード掲示による1%分のポイントが付与されず、4%OFF(3%割引+1%ポイント)となる。dカードに移行すれば5%OFFの対象となる。
既存のDCMXは自動的にdカードに切り替わるのか?
すぐには切り替わらない。手元のDCMXカードは有効期限まで利用でき、次回更新時にdカードに切り替わる。すぐに切り替えたい場合は切り替え手続きが必要。
dカードに切り替えるとプラスチックカードは交換になるか?
新しいカードに交換となるが、クレジットカード番号はそのまま。切り替え手続きからカード到着まで約2〜3週間かかり、その間はDCMX会員として扱われる。
iDアプリ(おサイフケータイ)は継続して利用できるのか?
iDアプリ自体に変更はなく、継続して利用できる。ただし、iDで支払う場合は、プラスチックカードを掲示しないと、dカード掲示による1%分のポイントが付与されない。
iD決済なのにプラスチックカードが必要になるということか?
ポイントを満額受け取るためには必要。クレジットカードの提示に抵抗があれば、ポイント専用カード(dポイントカード)も発行できる。
従来のドコモポイントは回線に紐付いていたが、dポイントではどうか?
dポイントは回線またはdアカウント(旧docomo ID)に紐付く。
紐付け先の回線を解約した場合はどうなるのか?
紐付け先の回線がない場合、ポイントは貯まるものの利用できない状態となる。dアカウントを新規発行して紐付けることで利用可能となる。
今回のやり取りで、筆者が最も驚いたのはiDの粗末な扱いです。おサイフケータイの「かざすだけ」というコンセプトを提唱したドコモが、決済時にプラスチックカードの提示を求めるとは、呆れて物も言えません。プラスチックカードを財布から出すのであれば、そのままカードで決済すれば良いのであって、iDの存在価値を否定するようなルールです。さらに悪いことに、マクドナルドではiD決済とプラスチックカード掲示の両方が必要であり、スマートさの欠片もありません。
dケータイ払い+
「dケータイ払い+」は、ソニーストアなどの加盟店で利用できる決済サービスで、従来のドコモ ケータイ払いを拡張したような内容です。今回のキャンペーンでは、12月1日〜2016年1月31日に限り、決済額の10%分のポイントが付与されます。
ドコモインフォメーションセンター(151)での問答は以下の通り。
dケータイ払い+の限度額は、支払い実績に関係なく10万円まで設定できるのか?
支払い実績による審査が入るため、自由に設定できるわけではない。
限度額は月単位か?決済毎か?
月単位での設定となる。
dケータイ払い+で10万円以上の買い物はできないのか?
10万円以上の買い物はできない。
12月・1月の10%還元キャンペーンは、20万円✕10%=最大2万円分という認識で良いか?
月単位ではなく、買い物の都度10%がdポイントで還元されるオトクなキャンペーンとなっている。(金額に関する言及は無し)
ソニーストアの商品を10%OFFで購入できるということで期待していましたが、VAIO Z CanvasやAndroid TV搭載BRAVIAは限度額オーバーのため購入できないようです。ちなみに、筆者のアカウント(契約24ヶ月目の回線)では上限が3万円に設定されており、Xperia Z3 Tablet Compactさえ購入できません。ひょっとすると、dケータイ払い+のサービスインに伴って限度額が変更されるかもしれませんが、あまり期待しない方が良さそうです。