特定の機材がなくても、パソコンさえあればインターネットに生放送が可能だったサービスUstreamブランドが消滅。今後はIBM Cloud Videoというブランド名に変更されます。2016年1月の段階ですでにUstreamはIBMに買収されており、買収後の戦略変更と言えます。
ブランド名が変わりますが提供されるサービスに変更点は無く、従来通り利用が可能。ただし、今後何らかの仕様が変更される可能性は否定できません。
Ustreamと言えば「Ust」の略称で愛され、TwitterをはじめとするSNSで個人が行う配信で注目を集め、その後はアメリカの大統領選挙のキャンペーン活動に利用されるなど、利用の幅が広がっていました。
また、国内のハードウェアベンチャー企業であるCerevoからは、パソコン不要でUstreamの配信が可能なLiveShellシリーズが販売されるなど、一時は動画配信サービスのデファクトスタンダードに近いポジションにありました。
一方で時間の経過とともに、競合するサービスが多数生まれ、日本ではニコニコ生放送のような独自の文化圏が確立されたことや、ゲーム配信に特化したTwitchの登場などにより、個人の利用者よりも企業や団体での利用者が増える傾向にありました。
動画配信の一時代を築いたサービスブランドの消滅に感傷的な気持ちになるものの、さらなるサービスの躍進に期待したいですね。