Apple Watch Series 3は、噂通りLTE内蔵のCellular版も発売されます。Apple Watch Series 3側にeSIMが内蔵されており、iPhoneと同一の電話番号が利用可能。簡単な外出ならこれだけで電話応答まで済む、というのが魅力です。
Apple曰く、Cellular版Apple Watch S3とiPhoneのサービス提供事業者は同一キャリアでなければならないとのこと。
このため、携帯三社が販売するApple Watch S3でeSIM用プランを契約し、その会社でiPhoneのプランも契約し、両者を揃える必要が出てきます。NTT docomoは月額500円、KDDIは月額300円(いずれも税別)にてApple Watch S3用のeSIMプランを提供します。
ここで問題となるのがMVNOでの利用です。Apple Watch S3がeSIMを採用し、iPhoneと同一電話番号を利用可能などとしている以上、「勝手に端末を買ってきて勝手にSIMを入れる」というわけにはいきません。そもそもSIMカードスロットも無いのですし。
この辺りはMNOが新たにMVNOへ機能を開放する必要性の迫られる部分があると思われます。
MVNOの中でも技術的に先行、フルMVNOとなっているIIJmio辺りが先陣を切って、Apple Watch Series 3をMVNOで利用できるようにしてくれるのではと淡い期待を抱いているのですが、IIJmioがMVNOでは利用できない可能性があることを指摘しているので先行きは不透明です。
本日発表となったApple Watch Series 3ですが、現時点で弊社に何ら情報はなく、実機も入手できていません。今後情報が分かり次第お知らせします。なおドコモがspモードサービスの契約を必須とするなどからして、MVNOでの利用ができない可能性もありますが、ご了承ください。
— IIJmio (@iijmio) 2017年9月12日
MNOは機能開放を渋りつつ、SoftBankあたりがしれっと自社のY!mobileブランドから「格安スマホで初のセルラー版Apple Watch S3登場!」なんてやりそうなところ。大手キャリアのみならず様々なMVNOでも利用できる選択肢があると消費者にとっても好ましい状況となりそうですが、果たして?