スマホ版PUBGが正式登場へ。ゲーム内容・経緯・発売日まとめ

スマホ版PUBG、中国から

pubg

 中国Tencentは、大人気ゲーム「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」のスマートフォン版を中国市場向けにリリースすると正式発表しました。

PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDSとは?

 2017年を代表するPCゲームと言えば間違いなく「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(PUBG, 正式な読み方は『パブジー』)」でしょう。

 1つの島に100人で落下するバトルロワイヤルゲームです。100人乗った飛行機からの空挺降下からゲームは始まります。

PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS 08.19.2017 - 21.49.10.08 - コピー

(飛行機からの降下位置、落下の仕方からもう勝負は始まっている)

 武器を拾いながら敵を倒し、最後まで生き残った人が勝ちというシンプルなバトルロワイヤルゲームです。最大4人前のグループを組んで挑戦することも可能。

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 車やバイクといった移動手段もランダムドロップしています。途中、爆撃地点がAIによって爆撃されるイベントや、レアアイテムの入った補給物資が降下されるなどのイベントも存在します。

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 武器はレンジや用途が被らないようバランス良く収集するのが肝要です。継戦能力を上げるためにも防具や回復アイテムも非常に重要。中盤終盤は屋外での戦闘がほとんど不可避であり、2倍, 4倍, 8倍スコープといったアイテムを装着したアサルトライフルが攻略の鍵となります。

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 エリア制限が設けられており、エリア外に出るとダメージを受けます。このエリアは次第に狭まっていくので、次のエリア制限を予測して立ち回ることも必要です。最後まで生き残り「ドン勝つ」するのが目標です。

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 序盤は激戦区を回避して装備を集めるのに徹するのか?隠れて有利ポジで芋るのか?とにかく敵を倒しまくってアイテムを奪うのか?などなど、プレイスタイルは人それぞれ。自由度が高く、性格や出身ゲームによって立ち回り方に個性が出ます。

未曾有の人気

 まだ技術的に未完成なEarly Accessのタイトルにも関わらず、12ヶ月以内に2000万本を売り上げ、同時接続200万を突破、Steamで人気ナンバーワンのゲームとなっています。

 さらに12月にはXbox One版リリース、2018年にはPS4版も登場すると噂されています。そんな大人気ゲームが、Tencentと手を組んでスマホ参入というのだから驚きです。

Tencentとは?

 この大人気ゲームに目をつけたのは深センに拠点を置くTencent。読みはテンセント、漢字で書くと騰訊。

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 Tencentは、中国で大きなシェアを占めるメッセージングアプリ「WeChat(微信)」を提供しています。世界最大の利益を上げるモバイルゲーム「王者栄耀(おうじゃえいよう:Honor of Kings)」を展開していることでも知られています。

 王者栄耀自体はeスポーツの代名詞であるPC用MOBA「League of Legends(LoL)」のパクリです。しかし、Tencentは、逆にLoLの開発元である米Riot Gamesを傘下に収めてしまっているというのが、いかにも資金力のある中国の巨大テックメーカーという感じですね。

スマホ版の経緯

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 Tencentが、PUBGを開発するBlueholeの株式を購入。中国での独占的なサービス展開に合意、戦略的パートナーシップを締結しました。これで中国国内でのPC版PUBGの展開はTencentが執り行うことになります。この時、既にPUBGのスマートフォン版については示唆されていました。(tech.qq

 Blueholeは、PUBGの国際展開のための子会社「PUBG Corp」を設立。これが中国市場展開の橋頭堡となります。

 そして今回、TencentのVPとPUBG CorpのCEOが、中国市場向けのスマホ版PUBGを正式アナウンスした、という流れです。

 PCゲームで人気のMOBA「LoL」、同じくPCゲームで人気のTPS「PUBG」のモバイル版をTencentが出す……。世界的に評価されている2大タイトルのスマホ版が同じ中国企業からリリースされるというのは、いやはや何とも凄い時代になったものです。

内容

 Blueholeの正式なスマートフォン版となるので、内容には期待して良いと思いますが、現時点では詳細は不明です。ほとんどそのまま移植され、スペック要件も高いとの噂です。判明次第続報を追記します。

ゲーム内容を社会主義的な価値観に変更

 PUBGは暴力的な内容を含むゲームです。中国政府規制当局は、PUBGを始めとするバトルロワイヤルゲームに対し、「社会主義から逸脱している」と釘を刺しました。(Reuters

 これについて、Tencentは「社会主義の中核的価値、中国の伝統文化、道徳的規範に合致するようゲーム内容を調整する」と声明を発しています。

 中国国内ではゲームに対する検閲が行われている現実があり、少なくとも中国国内市場向けには何らかの変更が加わりそうです。出血表現・残酷な表現などについてはオブラートに包んだものに変わることもありそうです。

 モバイルゲームについても、前述した王者栄耀は青少年に有害であるとしばしば中国共産党機関紙から名指しで批判されています。今回発表されたスマホ版PUBGも何らかの内容調整を強いられていることでしょう。

発売市場・対応プラットフォーム・リリース時期

 現時点では中国市場向けにのみアナウンスされており、グローバル版についての言及はありません。グローバル向けのスマホ版PUBGでは変な表現規制が無くなっていることを願いたいですね。

 モバイル版の対応プラットフォームは不明。リリース時期も不明です。(おそらくAndroid版とiOS版が登場するのは間違いなさそうですが)

どうなる?既に配信中のスマホ向け「海賊版PUBG」

 Blueholeがスマートフォン版PUBGをまだリリースしていなかったにも関わらず、数か月前からGoogle Play StoreとApp Storeには、多数の「海賊版PUBG」が存在しています。

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(代表例が荒野行動、Rules of Survival)

 数百万ダウンロードというヒットを記録しているタイトルも登場しています。正規版がまだリリースされていない現時点で、スマートフォンでいち早くPUBG(っぽいもの)を遊ぶには、こうしたゲームに手を出すしかないのが現状です。

 正規版が登場することで、これらのゲームがどうなるのかについても注目です。