米Activisionと中国Tencentは、「Call of Duty」の完全新作をモバイル向けにリリースすることを発表しました。
「Call of Duty」シリーズはActivisionの代表作。PCや家庭用ゲーム機に供給されてきたFPS(一人称シューティング)の、15年も続くビッグタイトルですが、ついにスマートフォンでもプレイできるようになります。
基本プレイ無料で、中国市場では数ヶ月以内にサービスを開始するとしています。日本への展開は現時点では不明です。
開発を担当するのはTencent傘下のTimi Studio Group(天美工作室群)。Timiは中国向けのPUBG「绝地求生:全军出击」を開発しているゲームスタジオです。日本・グローバルに展開されている、PC版に準拠したPUBG MOBILE(開発:Tencent傘下Lightspeed&Quantum Studios)とは異なり、中国国内向けの独自タイトルとなります。Timiは世界で最も利益を出したスマホゲーム「王者栄耀(Arena of Valor)」の開発も担当しており、Tencentの本気ぶりが伺えます。
TencentとActivisionは、2015年から中国市場向けに展開されている基本無料タイトル「Call of Duty Online」で提携していました。
Tencentは2015年にはeスポーツを代表するタイトルである「League of Legends」のRiot Gamesを買収、LoLと同種のタイトルである「王者栄耀」をモバイルで展開。AlibabaとTencentはeスポーツにも積極的に取り組んでおり、中国政府からのバックアップもあります。モバイルゲームやeスポーツという分野で、中国は今後主導的な役割を果たしていくことになりそうです。