テックビューロは、同社の運営する仮想通貨取引所Zaifにおいて、ハッキング被害により計67億円相当の仮想通貨が流出したと発表しました。このうち顧客の預かり資産は45億円相当。
ここ数日でZaifはビットコイン、BCH、モナコインの入出金を「サーバー障害」により停止していました。しかし実際には9月14日の17時~19時頃に不正アクセスがあり、ホットウォレットで管理していた仮想通貨が盗難されたとしています。
株式会社フィスコの子会社から50億円の金融支援を、カイカからセキュリティ関連で支援を受けるとしています。フィスコがテックビューロの過半数の株式取得し、役員も派遣。現役員は一部退任します。
Zaifといえばとにかくインフラが貧弱で、502エラーを頻発、注文も送金も遅く、せいぜいNEMの購入に利用できる程度で、到底メインの取引所にはなりませんでした。それどころか世界に存在し得るBTCの総数を超える20億枚のBTCをバグで購入できる事件が発生したり、エラーでBTC価格の異常を起こして世界全体の仮想通貨相場に迷惑を掛ける……金融庁の認可制度の存在意義を疑いたくなるほど目も当てられない品質でした。
Binanceなどまともな海外大手取引所は金融庁が排除、bitflyerは重い、コインチェックはハッキング、ここにきてZaifですから、日本人がまともに使える取引所は限られています。今回のハッキングを受けてテコ入れがなされるとすれば、長期的には良いことなのかもしれません。