HTCは2018年5月、ブロックチェーンスマートフォン「Exodus(エクソダス)」の登場を予告しました。 ハードウェアレベルでブロックチェーン対応を謳うものの、詳細は不明でした。
HTCのPhil Chen氏が7月、新たにThe Vergeに語ったところによれば、Exodusについて2018年第3四半期末、つまり9月末までに価格を発表し、年末には発売できるとしました。
すでにブロックチェーンスマートフォンとしては、Sirin Labsによって開発された「Finney」が販売価格1000ドルに設定されていましたが、HTC曰く、Exodusの価格もこれに匹敵するものだとのこと。約11万円ですね。
Exodusは、規制のある中国を除き、世界で確実に利用できるとしています。
また、CryptoKittiesとのパートナーシップを提携した初のスマートフォンになるともしています。
Exodusは仮想通貨のウォレット機能を搭載するほか、仮想通貨のマイニング機能も模索していくとしつつ、デバイスの詳細はこれ以上は明かされていません。
ブロックチェーン技術にもとづく仮想通貨は、年末年始に活況を呈しており、HTCも開発にゴーサインを出したのかもしれませんが、仮想通貨市場は当時と比べ市場は盛り下がっています。
かなりニッチではありますが、価格も高く、ヒットすればリターンも大きな先行投資になるのかもしれません。
HTCの利益は低迷しており、従業員を1500人解雇、6月の売上高は68%減少など、非常に苦しいニュースが続いています。最新のフラッグシップであるHTC U12+も、ソリッドステートボタンやソフトウェアのバグに起因する低評価を受けています。Exodusによって、HTCは文字通り苦境を「脱出」することができるのか?注目したいところです。