11月9日発売予定のOPPO Find Xをハンズオンします。Find Xは画面占有率93.8%の6.4インチ有機ELディスプレイに電動格納式であるステルス3Dカメラを搭載した話題の機種です。
ベゼルレスといえば、SHARPのAQUOS Phoneが三辺狭額縁を標榜していた時期から筆者はその可能性に期待していましたが、AQUOSは路線変更してしまい、その後各社からベゼルレスの波は来ていますが、画面上部に「ノッチ(切り欠き)」があるものが多く、少し残念に思っていました。
今回は「見せてもらおうか、OPPOの新型の本気とやらを…」という心境でのハンズオンです。
本体サイズは横幅74.2mm、縦156.7mm、厚み9.6mm、重量約186g、触った第一印象は「薄くて軽い、側面がラウンド形状で持ちやすい」ということ。このボディにモーター駆動格納式のカメラが仕組まれているのが信じられない程でした。
これを撮影したのはiPhone XS Maxでしたが、大きいと言われることの多いXS Maxの厚みは7.7mm、実はFInd Xのほうが「分厚い」のです。右手に厚さ7.7mm、重さ208gのXS Max、左手には厚さ9.6mm、重さ186gのFind Xをハンズオンしていた格好ですが明らかにFind Xの方がフィーリングは「軽快」でした。そのあたりは20g程度ですが大きさより重さのほうが違いを感じやすいのかも知れません。
ハンズオンなのであまり意味はないかも知れませんがスペック表を……数字よりも手に取ったフィーリングを重視したいのでざっくりと。
OS | Color OS 5.1 Android 8.1 |
SoC | Snapdragon 845 |
メモリ | 8GB |
容量 | 128GB / 256GB |
ディスプレイ | 6.42インチ有機EL(画面比率19.5 : 9) |
解像度 | 2340×1080 / FHD+ |
アウトカメラ | 2000万画素+1600万画素 オートリフト式 光学手ブレ補正AIシーンセレクト |
インカメラ | 2500万画素 オートリフト式 AI3D証明 |
バッテリ容量 | 3730mAh USB Type-C |
生体認証 | 顔認証 |
ハンズオンしたFind Xのカラーはワインレッド、文字通り非常に深みのある赤ワイン、若しくは熟した葡萄のようなカラーでした。
そして話題のステルス3Dカメラのギミックを試してみました。カメラを起動する前は、ノッチレスかつベゼルレスな全画面ルックス。これだけでも十分個性的です。
初めてFind Xをみた時の「ノッチが無いし、ベゼルも極狭だけど…インカメラはどこにあるの?(多分飛び出るんだろうけど…)」といった過去の疑問は次の瞬間に吹き飛ぶことになりました。そうです、ここでモーター駆動で飛び出すカメラの登場です。モーターによって「せり上がる」んですね。
近寄って見てみると若干のベゼル幅を感じますが何といってもノッチがありません。アールを描く側面ともあいまって抜群の美しさを醸し出しています。
美しいラウンドシルエットのなかに上手く収納されていることが分かります。2.5Dラウンドの側面から続くラインが自然な仕上がりで美しいです。
ソフトウェア上のカメラアプリから背面カメラを起動させると……
自動で上部がスライド。背面カメラも連動しているのです。ちょっとしたガジェット感、こういったポイントも新しいもの好きの感性を刺激してくれます。出っ張り感もなく、取ってつけたように見えることもなく上手く仕上げられています。カラーも本体のカラーと喧嘩せず違和感もありません。こういった小さな部品の動きが非常にスムーズだったので驚かされました。
ベゼルレスということもあってディスプレイ全体が背景を透過しているかのような錯覚をうけました。少し大げさですが…背景と同化?させようとしましたがベゼルの存在が目立ちます。完全なノーベゼルの時代はやってくるのでしょうか?案外すぐそこまで来ているのかも知れません。
カタログスペック、実際の性能に加えてこういったギミックもガジェットを楽しむスパイスのひとつ、ネコも杓子もノッチな感さえある昨今において他にはない個性を主張するOPPO Find X、11月9日の発売。これは混沌を極めるベゼルレス端末界の覇者誕生の予感です!