Nintendo SwitchにYouTubeアプリが配信されました。今までニコニコ動画のアプリはありましたが、ついにYouTubeもNintendo Switchで楽しむことが出来るようになりました。
発売から2年、今までなかったのが不思議なぐらいのYouTubeアプリ、筆者のSwitchでもダウンロードしてみました。
少し大きめのファブレット感覚のSwitch、タッチパネルでの操作以外にも左右上部のスイッチで動画の送り、戻しが出来るようになっています。ゲームをしないなら両サイドのジョイコンを外してコンパクトにできます。
タブレットほど大きくなく、スマホほど小さくもない、コントローラーが付いていて据え置き型と同じ本格的なゲームも出来る、というスマホとタブレットの隙間を突く位置付けの携帯ゲーム機、スマホやタブレットとの決定的な違いは「遊ぶ」ことに特化しているところでしょうか。
スマホゲームに押されて携帯ゲーム機の衰退が相次ぐなか、唯一踏ん張っているかのような印象です。とはいっても任天堂自体がSwitchや3DSといった携帯ゲーム機よりスマホゲームにウエイトを置くようになったが原因であると言えなくもない皮肉な図式でもあります。
今までニコニコ動画しか視聴できなかったのが、YouTubeの視聴も可能になり、昨今の携帯ゲーム機衰退に抵抗するテコ入れともとれるアプリ配信です。Switchは持っていてもスマホを持っていない若年層ユーザーにとっては家のWi-Fi回線さえあれば人気ユーチューバーをはじめとしたより多くの動画視聴が可能となるので、動画好きキッズには朗報かもしれません。
発売から2年間「携帯ゲーム機の本分はあくまでもゲームである」と言わんがばかりの意地を感じていましたが、「遊ぶ、楽しむためのマシン」としての可能性を模索しているかのような今回のアプリ配信といってもいいのではないでしょうか。
YouTubeを視聴できるモバイル機器は数あれど、保護者がスマホアプリ「NintendoみまもりSwitch」で子供のYouTube見すぎを把握して注意できる……という芸当はペアレンタルコントロールのしっかりしたニンテンドースイッチならでは。大人も子供も満足の出来で、衰退傾向にあるゲーム専用機にもまだ可能性が残っていることを示しているようです。個人的には、スイッチの画面品質で積極的に動画を見ようとはあまり思いません。