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GeminiPDAの後継機
時代錯誤の折り畳み端末GeminiPDAをリリースし、世界のモバイラーの魂を震わせたPlanet Computers。この機体はPsionの開発チームが再集結し、Android OSを搭載して現代に甦ったクラムシェル端末でした。
PlanetはそのGeminiPDAの後継機となる「Cosmo Communicator」を発表しました。Indiegogoにて出資を募ります。最低出資は549ドルから。
Cosmo Communicator
NokiaのCommunicatorシリーズと言えば、開けばPCのように使えるクラムシェル端末ながらも、閉じている時には通話が可能というものでした。
Planetは、この名機を彷彿とさせる「Cosmo Communicator」を発表。まさにド直球の製品名ですね。
GeminiPDAの良さを踏襲しつつ、折りたたみ時には通話や通知確認が可能。2インチサブディスプレイ、通話応答ボタン兼用指紋認証センサー、マイク、スピーカー、2400万画素カメラも搭載。
キーボードはバックライトつき
ディスプレイは依然として6インチ。キーボードもGeminiPDAを概ね踏襲しているように見えますが、バックライト内蔵になったのは注目です。暗い場所でもしっかり使えそうです。「寝モバ」もいけそうです。
スペック
GeminiPDAはSoCはが非力だった印象ですが、CosmoはSoCにHelio P70を採用。これはMediaTekがQualcommのSnapdragon 670を競合として想定した製品であり、Snapdragon 660以上のパフォーマンスを持ちます。
OS | Android 9 Pie Sailfish OS Debian |
---|---|
CPU | MediaTek Helio P70 |
メモリ | 6 GB |
ストレージ | 128 GB |
ディスプレイ | 5.99型FHD+ (2160×1080) 液晶 2型 (570×240) OLED |
カメラ | 24MP |
インカメラ | 5MP |
バッテリー | 4220 mAh |
寸法 | 171.4 x 79.3 x 1.6 mm, 320g |
その他 | Wi-Fi 2.4GHz / 5GHz BT5.0, NFC, GPS+AGPS USB Type C ×2 指紋認証 |
れっきとした王道PDA
CosmoはAndroid 9 Pieをプリインストール。さらにマルチブートオプションとしてSailfish OS、Debianもサポートするとしています。
無線通信としてWi-Fi、Bluetooth、NFCに対応。4G LTEも選択可能となっています。重量320gの超コンパクトなモバイル端末としてよくまとまっています。スマホとPCの隙間を埋める本格派ニッチデバイスです。
GeminiPDAから進化した部分まとめ
- 天板にサブディスプレイ・指紋センサー・アウトカメラ
- Helio X25からP70へと処理性能向上
- 実行メモリ、4GBから6GBに
- ストレージ容量、64GBから128GBに
- NFC追加
- キーボードにバックライト内蔵
GeminiPDAでも十分満足のいく出来でしたが、「これで何でもやりたい、通話もしたい」などと考えてしまうのが昔ながらの面倒くさいモバイラーのサガ。そこで2台持ちに妥協できない人が、多少不便でも通話SIMを挿したりしてしまうんですよね。でもBluetoothヘッドセットで対応できない急な電話に困ったりするわけです。そんな人にはうってつけですね。
また、Nokia Communicatorを懐かしく思った人や、単純にGeminiPDAの処理性能に不満という人にも買い替え候補となりそうです。
出荷日
製品発送は2019年5月予定。