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シャープ渾身の新旗艦「AQUOS R3」発表会レポ。15秒動画自動生成で「撮りっぱなし」撲滅へ

 SHARPはフラッグシップAndroidスマートフォン「AQUOS R3」を、取扱いキャリアに先んじて5月8日に正式発表しました。前回の速報に引き続き、今回は詳報をお届けします。

絶好調のAQUOS、3年連続1位を目指す

 シャープ通信事業本部中野本部長によると、AQUOS R2は、AQUOS R比で出荷数110%超え。AQUOS sense 2は200万台超えの大ヒットになったとのこと。

 国内Android販売台数シェアは2年連続第1位を記録。さらに2019年度も第1位を獲得して、3年連続第1位を目指していくといいます。

(中央:シャープ通信事業本部中野吉朗本部長、右:シャープ通信事業本部パーソナル通信事業部小林繁事業部長)

AQUOS R3の特徴

攻めた外観

 画面端の段差を無くした「Front 3D Glass」と「Emotional edge」形状による全体的に丸みを帯びたデザインにより持ち安さが向上。ダブルノッチの斬新なデザイン。

 画面下部指紋認証センサーは使いやすいものの、ナビゲーションバー表示時にホームボタンの領域が狭くなるのがデメリット。なお、ジェスチャー操作を指紋認証センサー部分に割当も可能。

 カラーリングはPlatinum White, Platinum Blackの2色が基本色。Luxury Red(ドコモ専売), Pink Amethyst(au専売), Elegant Green(SoftBank専売)の3色が加わり、計5色。

(左からPlatinum White, Platinum Black, Elegant Green,Pink Amethyst, Luxury Red)

Pro IGZO 液晶

 ディスプレイサイズは、R2比で0.2インチ大きくなり、6.2インチに。今回新たに採用したのは電子移動度従来比2.5倍を謳う「Pro IGZO」ディスプレイで、シリーズ最大の解像度Quad HD+(3120×1440ピクセル)を実現。

 120Hzの高駆動により、普段の操作では指に吸い付くような感覚を味わえ、そして高フレームレート対応ゲームをヌルヌル快適にプレイできるのは圧倒的アド。さらに一般的なスマホの1667万色よりも多い10億色を実現することで、HDRコンテンツを制作者の意図通りに再生できるといいます。

 Pro IGZOの高い透過率により、最大輝度が約2倍になり、屋外でも視認性が向上したほか、屋内でも同等輝度を実現するのにも低消費電力で済むメリットも。

 AQUOS R2とは異なり、ステレオスピーカーを採用。Dolby Atmosに対応します。さらにDolby Visionにも対応。動画視聴から高フレームレートのゲームプレイまで楽しめるスマホとなっています。

撮りっぱなしにさせない、動画撮影機能「AIライブストーリー」

 AQUOS R3の動画撮影機能が目指したテーマは「脱・撮りっぱなし動画」とのこと。

 動画専用カメラを搭載したAQUOS R2ではユーザーの動画撮影の機会が増え、共有の機会も増えた一方、実は撮りためた動画を見返す機会が少ないという点が浮き彫りになったとのこと。

 SHARPの分析曰く、この理由は2点。撮影は実体験の一部であるのに対し、再生は映像が全てであるというギャップがある(体感時間の差)、そして撮影開始は「面白そう」で簡単に始まるのに対し、見る・見せるになると「すぐ面白い」が求められる(期待行動の差)とのこと。

 こうした分析結果から、SHARPが提案するのが、AQUOS R3の新機能「AIライブストーリー」です。

 この機能、なんと録画中にAIが注目シーンを抽出、勝手に15秒の短い動画に編集してくれるのです。(動画 1:08から

 1つの動画の要点を抑えた上で、エモい演出や切り替えエフェクトを付けてくれて、しかもバックグラウンドミュージックまで付けてくれます。15秒ならガンガン再生できるのは、やはりTikTokに着想を得たのでしょう。動画をストレージの肥やしにせず、見返す機会が増えそうです。

基本的なカメラ性能も強化、特に手ブレは徹底刷新

 背面カメラは静止画用と動画用の2眼構成。

 静止画用は1220万画素、焦点距離は26mm相当、1.4μmの画素サイズ、F1.7。Dual PD 高速AFセンサーにより合焦も高速。

 動画用は2010万画素の125度広角レンズを採用。Quad Bayer構造により、4K撮影時は1画素をそのまま1画素として使用し高解像度録画。そしてFHD撮影時は明るさ優先で4画素を1画素として扱い、多くの光を取り込んで明るく撮影できるというわけです。新たにHDR録画にも対応します。

 新しいカメラ画像処理エンジンとして「ProPix2」を採用。AF/AE/AWB、画質調整を強化したほか、ブレ補正を徹底的に強化。静止画と動画では手ブレの種類が異なるとして、細かい静止画の揺れは光学式手ブレ補正で対応、そして動画=パンブレは電子式手ブレ補正にて対応。動画撮影時の手ブレ補正性能は、AQUOS R2比で3.5倍とのこと。動画専用カメラを搭載することで圧倒的個性を手に入れたAQUOS R2ですが、実際の動画撮影は、動きの激しいシーンでは手ブレ補正の力不足が露呈する場面もあり、魅力が減衰される部分がありましたので、ここをしっかりテコ入れし、動画撮影能力という長所をさらに伸ばしてきたのは良いことだと思います。

 従来の手ブレ補正では、スマホ自体が動いてしまう場合のブレには対応できたものの、被写体が高速に動いた場合のブレには対応できていませんでした。シャッター速度を上げるにしても感度を上げればノイズが載ります。こうした問題に対処するため「被写体ブレ検出エンジン」を搭載。被写体の動きをリアルタイムで検出し、最適なシャッター速度・ISO感度を算出。複数枚撮影してブレの少ない写真を検出、前後の写真を合成してノイズ・光量不足をカバーしているといいます。

エモパーも進化

 SHARPのAI「エモパー」はバージョン10.0に進化。UIが刷新、情報量が増えたほか、SHARPの対応AIoTスマート家電との連携が強化。

 帰路、家に着く前にエアコンを付けておくかどうかをエモパー側から提案。逆にエアコンをつけっぱなしで外出してしまった時は、エモパーがエアコンを切ることを提案してきます。また、ユーザーの歩数を計測しているので、よく歩いた日は調理家電ヘルシオでスタミナのつく料理を作ることをエモパーが提案してくるなど、家電をSHARP製AIoTスマート家電で揃えたくなる工夫があります。

AQUOS R3のスペック

スペック表

 Snapdragon 855を搭載。実行メモリは6GB、ストレージ容量は128GB。2019年のフラッグシップスマートフォンにあるべきスペックを備えます。

OS Android 9 Pie
CPU Snapdragon 855
メモリ 6 GB
ストレージ 128GB
ディスプレイ 6.2型 Quad HD+ (3120×1440)
静止画カメラ 1220万画素裏面照射型CMOS
大型ピクセルセンサー
F1.7 広角78度 焦点距離26mm
ハイスピードAF 全面位相差
光学式手ブレ補正
ProPix2エンジン
動画カメラ 2010万画素裏面照射型CMOS
F2.4 超広角125度 焦点距離18mm相当
インカメラ 1630万画素 F2.0 広角80度
バッテリー 3200mAh, Qi 11W
寸法 156 x 74 x 8.9mm, 185g
その他 Dolby Atmos, Dolby Vision
前面指紋認証センサー
BT5.0, Wi-Fi 2.4GHz/5GHz
FeliCa ワンセグ/フルセグ

電池

 11Wのワイヤレス充電にも対応。そして省電力設計のおかげでR2比30%増の電池駆動時間を誇るといいます。インテリジェントチャージにより、満充電に近くなると充電スピードを遅くするなど、電池の劣化を防ぐ機能も搭載します。

放熱性能

 AQUOS R2から引き続き放熱設計。今回はさらにそれを改善。体感温度に配慮した放熱設計で、手が触れない箇所から重点的に放熱を行う設計により、熱さを感じにくく、そして従来より約5度低い温度まで下げることができたとのこと。長時間のゲームプレイにも耐えるというわけです。

AQUOS R3の購入方法

 この記事を公開する5月18日現在、国内キャリア各社は既に予約受付を開始。ドコモは6月1日発売、auは5月下旬、SoftBankは6月発売。

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