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RED、シネマカメラスマホ開発を凍結。「Hydrogen Two」は夢と消える

 Red Digital Cinema Camera Companyの創業者James Jannard氏は、同社がHydrogenスマートフォンの開発プロジェクトを停止することを発表しました。その理由として、健康上の問題のために自身が退職することを挙げています。

 REDといえば、映画やCMの撮影現場で使われる業務用シネマカメラのメーカーです。

 REDのスマートフォン第一弾「Hydrogen One」は、2017年に発表されました。3Dホログラフィックディスプレイ、一流カメラシステム、モジュラーアタッチメントによりRED製カメラや他カメラメーカー製品を装着し拡張できる……といった夢のような仕様を謳い、話題を集めました。「あのREDが作るスマホ!」ということで映像関係者からの密かな期待がありました。

 しかし当初は早ければ2018年初めに発売とアナウンスされていたものの、延期に延期を重ね、出荷されたのは2018年末。

 さらに価格1295ドル(約14万円)と高額な製品であるにも関わらず、モタモタと延期を続けている間にSnapdragon 835は世代遅れとなった上、ホログラフィックディスプレイの出来が悪く海外メディアがこぞって酷評。しかも拡張モジュールは結局登場せず、公式サイト上から消滅。

 製品の失敗について、James Jannard氏はODMとして選定した中国メーカーの責任であると主張。その後、ODM先を変更して「Hydrogen Two」を1から作り直すと伝えられていました。

 しかし最近では旧モデルの半額セールが実施され、そして、今回のプロジェクト停止へと至るわけです。販売台数も悲惨なものでしょうし、製品の出来も、プロジェクトのグダグダ感も、実にお粗末。志は高かっただけに、残念でなりません。

 なお、James Jannard氏の投稿によれば、Hydrogen Oneのサポートは続くとのこと。また、カメラモジュール「Komodo」は発売に踏み切るようです。

 当初発表で大いに期待を膨らませていたユーザーや、後継機「Hydrogen Two」の登場を期待していた人にとっては、残念な幕引きとなりそうです。

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