Xiaomi関連IoT企業「Roborock」「Yeelink」「Smartmi」3社が、日本進出すると発表しました。東京都内でSoftBank C&Sが開催した報道発表にて明らかとなりました。
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シャオミ関連IoT企業、日本参入
日本販売をSoftBank C&Sが担当
SoftBank C&Sはソフトウェア・ハードウェア・モバイルアクセサリー・IoT製品を個人法人のチャネルに対して様々なビジネスモデルで提供する、製品流通の役割を担う企業。
日本はIoTで伸び悩んでおり、アメリカに5年遅れていると分析。日本市場は品質、機能、デザインが求められており、条件が揃ったプロダクトが必要。そこでSoftBank C&Sは、Xiaomi関連企業と提携。
ロボット掃除機のプロ「Roborock」、光のプロ「Yeelight」、空気清浄関連のプロ「Smartmi」、この3つはいずれもXiaomiエコシステムを活用できる立場。Smartmi曰くこのエコシステムのメリットは、スマート製品の専門家を多数抱え、リソースは提供されるもののXiaomiによる過度なコントロールはなく、コラボレーションであり、200社のメンバーがあり、メーカーと技術開発が協力して効率的に開発できるのだといいます。
Xiaomiの成功は、マーケットの声を聞いて徹底的にデザイン・価格・機能・UI/UX含め 反映していくのが成功の鍵で、その声を聞いて関連会社が製品を作ることで、短期間で有力な製品を作れるのだとSB C&S瀧氏は分析します。
3社の製品をSB C&Sが日本市場へ投入。カスタマーサポートもSB C&Sが手厚く行うとのこと。
各社CEOが説明
各社CEOが登壇し、自社とその製品について説明しました。
Roborock
経歴としてはMicrosoftやBaiduを経験した後、5年前北京でRoborock創業。企業ビジョンは「愛するものに時間を費やせるように」。ロボット掃除機によって「時短」できることを込めていると考えられます。
2016年にXiaomiロボット掃除機を販売。2017年には100万台を突破。2018年に300万台突破。現在500万台以上販売、40カ国以上に展開。今年前半、欧州市場で100%成長。そして今年Roborock S6を日本市場に投入。
社員はMS Intel Arm iRobot Huaweiなど出身者がおり、人工知能、ロボット制御、品質管理などの豊富な経験を持つ500人で構成。40%以上が研究開発に従事。年間利益1割以上を研究開発に投資しているといいます。
これまでのRoborockシリーズ6機種。
SoftBankとコラボしてS6をローンチ。日本人の好みに合うシンプルなデザインと設計。10月18日から家電量販店にて発売予定。
掃除ルートをAI解析。2000Paの吸引力、58dBの静粛性。
マップ上で仮想の壁を作成、S6に入ってほしくない領域を設定可能。アプリを使って特定の部屋だけ清掃も可能。
記者にiRobotのルンバとの違いを問われると、アルゴリズムが優れており、これは様々な市場からのフィードバックにもそうあるとのこと。詳しくはこちら。
YEELIGHT Eric Jiang CEO
「Yeelight」のYeeは、中国語で楽、簡単という意味。だが、日本では「良いライト」をキャッチコピーに。
5年前にXiaomiに出資を受け迅速な成長を続けているとします。世界中の大手IoTプラットフォームと連携。世界ユーザー数300万人を突破。研究開発5年、200ものSKUを開発し、デザインにも注力。20以上のデザイン賞を受賞。
来月、スマート電球を発売。
2020年発売検討の製品ラインナップ。
Smartmi
Xiaomiに非常に近い会社Smartmi。CEOのSu Jun氏は、大学で15年間教授をしていたといいます。工業デザインの博士号を清華大学で取得。
Smartmiは5年前にXiaomiエコシステム開始 200社が参加 MIOT 仕様台数ヒートマップ 1.96億台とのこと。IoT市場全体を見ると2億台はわずか2%に過ぎず、つまり世界で台数が出ており、非常に大きな可能性のある市場であるといいます。
社員180人と少なめであるものの少数精鋭で、中国での空気清浄機マーケット第1位。昨年売上30億元とのこと。
世界で売れるXiaomi空気清浄機2。500万台売れたとのこと。
様々な層にリーチする製品ラインナップ。Xiaomi空気清浄機Proや、レーザー粒子センサーによりPM2.5検知のXiaomi空気清浄機2S、オフィスなど広い面積でも対応できるXiaomi空気清浄機MAXなど。
Smartmiエアコンは60年の中国メーカーの中で初めてグッドデザイン賞を受賞したといいます。
温水便座、エアコン、防じんマスクなど、製品ラインナップは多岐にわたります。
別個に見える製品ですが、ネットワークで連携。快適な住空間を提供
日本市場最初の製品としては、ヒーター、加湿器、扇風機。
SoftBankと協力してさらに出していきたいとのこと。
扇風機はコンセントから電源をとるものの、バッテリーも内蔵しており、停電時でも電池は5時間持続とのこと。
Smartmiが日本進出までに時間のかかった理由としては、強力なパートナーと組む必要があり、それを探す時間がかかったとのこと。