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コロナ禍に負けずに成長。Anker本社、深圳ChiNextに新規上場

 Ankerグループの本社「Anker Innovations」は、8月24日、深圳証券取引所の新興企業向け市場「創業板(ChiNext)」へ新規上場したと発表しました。本日、Anker Japanが新規上場に関する記者説明会を実施。

 中国は規制当局がプロセスの全てをコントロールしてきたのに対し、同市場は証券市場改革によって米国に近い仕組みが取られているといいます。

 Anker Innovationsは2011年に創業、今年で10期目。世界6拠点、従業員2000人。2019年のグループ売上は約1050億円。日米欧を中心とした100カ国で展開。

 Ankerブランドの他、オーディオはSoundcore(サウンドコア)、掃除機はeufy(ユーフィ)、プロジェクターはNebula(ネビュラ)といったマルチブランド戦略を推進。

 世界的なコロナウイルスの流行があった2020年上半期ですが、543億円の売上を達成。これは前年対比25%の成長とのこと。量販店や直営店が閉まっていたマイナスや、部材供給の滞り、モバイルバッテリーの販売減少はあった一方で、EC需要が少し伸びたことや、家で使えるプロジェクターやスピーカーが補完したと分析。

 今回の株式上場に際し Anker Innovationは4100万株を新たに発行、約420億円の資金調達を行ったとのこと。調達資金はコア技術や製品、ソフトウェア研究開発、施設の増強や運用に投じるとのこと。2000人の従業員のうち、半数が広い意味での研究に携わっているといいます。

 経営体制を強化、新たに取締役COOに猿渡歩氏が就任。同氏は2014年の入社以降、日本市場におけるマーケティング・セールス・事業開発部門等の総責任者として、ビジネス拡大を牽引。

 Anker Japanは8期目。6期目は日本市場単体で100億円突破。Anker全体の15%を占める日本市場は、米国に次ぐ市場に。

 Ankerといえば充電というイメージでしたが、2018年にマルチブランド化を本格的に進め、総合デジタル機器メーカーに進化。ECプラットフォームを中心とした売上個数ベースで、様々な分野で1位を獲得したといいます。

 Anlerは上場を節目に、コーポレートロゴを刷新。また、プロジェクターブランド「Nebula」を第4の事業ブランドとして独立。

 現時点では他の市場での上場の予定はなし。近年は製品ラインナップを拡大してきましたが、今後は製品を磨き上げる段階であるといいます。前述の通り、上場で獲得した資金は研究開発と人材雇用に充てるとのこと。

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