中国ファーウェイは「Mate 40」シリーズを正式発表しました。発表されたモデルは「Mate 40」、「Mate 40 Pro」、「Mate 40 Pro+」に加えて、ポルシェデザインとのコラボモデル「Mate 40 RS」です。
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Mate 40
Mate 40は、今回発表となったモデルの内で一番安価なモデルながら、上位モデル同様Kirin 9000を搭載します。
ディスプレイは、エッジ部分が68度にカーブしている6.5インチ有機ELで、解像度は2376×1080。リフレッシュレートは90Hzと最近のスマホとしては控えめですが、タッチサンプリングレートは240Hz。パンチホール式ディスプレイを採用していて、インカメラによる2D顔認証に対応。加えて画面内の指紋認証センサーを搭載しています。
背面カメラは3眼で、5000万画素の標準カメラ、1600万画素の超広角カメラ、800万画素の3倍望遠レンズを搭載、5倍の光学ズームを実現しています。カメラ部分のデザインは前世代のMate 30シリーズと似た円形のカメラ突起。
Mate 40のバッテリー容量は4200mAh、40Wの有線急速充電に対応しています。その他スペックは以下の通りです。
OS | EMUI 11, Android 10 |
---|---|
SoC | Kirin 9000 |
実行メモリ | 8GB |
内蔵ストレージ | 256GB |
画面 | 6.5インチ有機EL リフレッシュレート90Hz タッチサンプリングレート240Hz |
背面カメラ | 5000万画素メインカメラ + 1600万画素超広角カメラ + 800万画素3倍望遠レンズ |
電池 | 4200mAh |
寸法 | 158.6 x 72.5 x 8.8 mm 188g |
その他 | 40W有線急速充電、2D顔認証、画面内指紋認証センサー、IP53防水防塵 |
Mate 40 Pro
Mate 40 Proは、Mate 40の上位モデルで、ディスプレイサイズや、解像度、カメラの一部スペックが向上しています。
Mate 40では68度にカーブしていたエッジディスプレイですが、このモデルでは88度にカーブしています。ディスプレイは6.76インチの有機ELで、解像度は2772×1344。このモデルも90Hzのリフレッシュレートと240Hzのタッチサンプリングレートに対応。
インカメラは二眼。3D顔認証にも対応しています。Mate 40無印ではIP53の性能でしたが、Mate 40 ProではIP68に向上。
背面カメラはMate 40無印と同様に3眼ですが、一部のカメラ性能が向上しています。5000万画素のメインカメラは変わらずですが、超広角「Ultra Wide Cine」は2000万画素のカメラで400万画素の性能アップ。望遠レンズもズーム倍率が3倍から5倍に、1200万画素で400万画素性能アップで7倍の光学ズームに対応しています。
Mate 40 Proは66Wの有線急速充電に対応するとともに、50Wの無線充電に対応しています。
その他スペックは以下の通りです。
OS | EMUI 11, Android 10 |
---|---|
SoC | Kirin 9000 |
実行メモリ | 8GB |
内蔵ストレージ | 256GB |
画面 | 6.76インチ有機EL リフレッシュレート90Hz タッチサンプリングレート240Hz |
インカメラ | 1300万画素 |
背面カメラ | 5000万画素メインカメラ + 2000万画素超広角Ultra Wide Cineカメラ + 1200万画素5倍望遠レンズ |
電池 | 4400mAh |
寸法 | 162.9 x 75.5 x 9.1 mm 212g |
その他 | 66W有線急速充電、50W無線充電、3D顔認証、画面内指紋認証センサー、IP68防水防塵 |
Mate 40 Pro+
Mate 40 Pro+は今回発表された4機種の内で最上位のスペックを持っています。ディスプレイの性能はMate 40 Proと同じですが、カメラ性能が他2モデルと比べて大きく向上しています。
背面カメラは、4眼で5000万画素のメインカメラ、2000万画素の超広角「Ultra Wide Cine」カメラ、800万画素の望遠レンズと1200万画素の望遠レンズに加えて、深度センサーを搭載。光学ズーム倍率は17倍と、無印、Proと比べると一番高い数値になっています。
超広角カメラには、スマートフォン市場世界で初めてのフリーフォームレンズが使用されています。これは超広角写真撮影時の画像の歪みを抑えるレンズです。歪みが抑えられることで、実物に近い写真を撮影可能。
また、Mate 40 Pro/Pro+では、6.76インチの大型ディスプレイを搭載しているにもかかわらず、筐体の横幅が75.5mmで、先日発表されたiPhone 12 Pro Maxの横幅78.1mmに比べて狭くなっています。横幅の広さはデバイスの持ちやすさに大きく関係するため、幅が狭いことでデバイスの使用体験が良くなりそうです。
Mate 40 Pro+はMate 40 Proと同じで66Wの急速充電と、50Wの無線充電に対応。その他スペックは以下の通りです。
OS | EMUI 11, Android 10 |
---|---|
SoC | Kirin 9000 |
実行メモリ | 12GB |
内蔵ストレージ | 256GB |
画面 | 6.76インチ有機EL リフレッシュレート90Hz タッチサンプリングレート240Hz |
インカメラ | 1300万画素 |
背面カメラ | 5000万画素メインカメラ + 2000万画素超広角Ultra Wide Cineカメラ(フリーフォームレンズ) + 800万画素10倍望遠レンズ + 1200万画素3倍望遠レンズ + 深度センサー |
電池 | 4400mAh |
寸法 | 162.9 x 75.5 x 8.1 mm 230g |
その他 | 66W有線急速充電、50W無線充電、画面内指紋認証センサー、IP68防水防塵 |
Mate 40 RS
今回発売された標準3モデルに加えて、ポルシェデザインとのコラボモデル「Mate 40 RS」を発表しています。
Mate 40 RSの基本性能はMate 40 Pro/Pro+と同じで、6.76インチのディスプレイを搭載、IP68の防水防塵性能があります。実行メモリは12GB、内蔵ストレージは256/512GBの2種類。
通常版のMate 40 Pro/Pro+で大きく変更されている部分は、背面カメラ部分であるといえます。背面カメラは4眼で、5000万画素の標準カメラ、2000万画素の超広角カメラ、1200万画素の3倍望遠レンズ、800万画素の10倍望遠レンズ、色温度センサーと熱感知センサーを搭載しています。熱感知センサーは-20度から100度までの温度を計測できます。
OS | EMUI 11, Android 10 |
---|---|
SoC | Kirin 9000 |
実行メモリ | 12GB |
内蔵ストレージ | 256/512GB |
画面 | 6.76インチ有機EL リフレッシュレート90Hz タッチサンプリングレート240Hz |
インカメラ | 1200万画素 |
背面カメラ | 5000万画素メインカメラ + 2000万画素超広角Ultra Wide Cineカメラ + 1200万画素3倍望遠レンズ + 800万画素10倍望遠レンズ + 深度センサー + 色温度センサー + 熱感知センサー |
電池 | 4400mAh |
寸法 | 162.9 x 75.5 x 10.1 mm 234g |
その他 | 66W有線急速充電、50W無線充電、3D顔認証、画面内指紋認証センサー、IP68防水防塵 |
共通仕様
Kirin 9000
すべてのモデルに搭載されているSoC「Kirin 9000」は5nmプロセスで、5Gに対応しています。
また、Kirin 9000はSnapdragon 865+と比較して10%高速だとしています。
RYYBセンサー
すべてのモデルに搭載されている5000万画素のカメラは、1/1.28型のRYYBというセンサーサイズです。センサーサイズが大きくなることで、より多くの光量を取り込むことができるため暗所でより良い写真撮影が可能になります。
発表会では、サムスンの「Galaxy Note 20 Ultra」と「Mate 40 Pro」の作例が比較されています。この画像を見る限りですが、Mate 40 Proの作例のほうが色味が自然に見えます。
ステレオスピーカー
Mate 40シリーズはステレオスピーカーを搭載し、低音の強さは前世代と比べて150%の性能となっています。
EMUI
OSはEMUI 11を搭載。画面に触れずに操作できる「Smart Gesture Control」機能が用意されています。
その他EMUI 11の機能として、Always on Display(常時表示)や、Eyes on Display機能も用意されています。
筆者が発表を見てユニークだと思った周辺機器は、リングライトが付いた「Ring Light Case」です。リングライトケースは、名前の通りケースにリングライトが付いていて、写真の撮影の際に発光します。
カラー
本体カラーのラインアップはMate 40、Mate 40 Proではブラック、ホワイト、ミスティックシルバーの3色に加えて、レザー仕上げのグリーン、イエロー。
ミスティックシルバーは、本体を見る角度によって色が変わって見える他のスマートフォンにはあまりない、美しい虹色が印象的です。
Mate 40 Pro+では、セラミックホワイトとセラミックブラックという2種類のみで、ミスティックシルバーはラインアップされていません。
Mate 40 RSでは、セラミックホワイトとセラミックブラックの2色。
価格
Mate 40シリーズの価格に関しては以下の通り。
- Mate 40(メモリ8GB、ストレージ128GBモデル):€899
- Mate 40 Pro(メモリ8GB、ストレージ256GB):€1199
- Mate 40 Pro+(メモリ12GB、ストレージ256GB):€1399
- Mate 40 RS(メモリ12GB、ストレージ512GB):€2295
今回正式発表されたMate 40シリーズは、アメリカの制裁によってGoogleアプリを利用するために必要なGMS(Googleモバイルサービス)は搭載されていません。しかしながらカメラ性能は4モデルとも最高峰。ポルシェデザインとのコラボモデルに惹かれる方も多いのではないでしょうか。
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