Appleの新型スマートフォン「iPhone 12」シリーズが発売されました。Appleストアのほか、家電量販店や携帯三社の全国キャリアショップでも購入が可能。
しかしながら、SNS上では携帯ショップの販売方式の問題点が再び注目されています。
ITジャーナリストの富永彩乃氏は、携帯ショップでiPhone 12 Pro Maxを購入した友人が、よくわからないまま1万4千円を超える副商材を割賦契約させられていたと、憤る内容をTwitterに投稿。このツイートは現在、1500リツイートを超える反響を得ています。
知人が今日ゲットしたiPhone 12 Pro Maxを嬉しそうに見せてくれたんだけど、よくよく聞いたらauショップで機種変する時にノートン勧められてよく分からないまま月々586円24回払いの14,080円の契約させられててマジで怒り💢今時まだこんな年寄り相手に騙すような商売してるのマジありえない💢ク◯すぎ😡 pic.twitter.com/s3mGcnapFe
— Ayano Tominaga / 富永彩乃 (@AyanoTDO) November 13, 2020
このツイートには、共感の声や、「ノートンのサイトから直接ダウンロード版を購入するほうが大幅に安い」「au版はダークウェブ検知機能の分だけ高い」「現役時代から類似の商品を販売していた」などの情報も寄せられました。
出た、ノートン。
元携帯ショップ店員ですが、私も昔現役の時に会社から「お客様の安心安全の為の商品です!」と類似品を販売するように念押しされましたね💦iPhoneなら絶対いらないと思いながらも、渋々お客様に案内してました…
ホント、こう言う実態があるのを総務省は早く認識して欲しい— ぽんイケ@元携帯ショップ店員×ライター (@Pon_ike002) November 13, 2020
レ点商法でこーゆーの乗せてくるのが嫌でショップではスマホを買わなくなって久しい。Apple StoreでSIMフリーモデル一択。生き残りのために必要なんだろうけど、地元のお店が信頼できないって、携帯ショップの緩慢な死に繋がらないのかな?情弱は減らないと踏んでるのか。昔のWindows PCみたいだな https://t.co/RTAWod0cZf
— Masanori Kusunoki / 楠 正憲 (@masanork) November 13, 2020
ノートンの該当アプリに含まれる個別機能について、本当に必要だと思った人が購入する分には何の問題もないと思いますが、説明が不足していたり間違っていたり、説明のないまま勝手に契約する例もあるようです。
auショップで新規契約した時に何の説明も無くオプションで付けられてた。ちゃんと書類見てたから気付いて、これは絶対に契約しなきゃいけないんですか?って聞いたら『絶対じゃないけど、セキュリティは大事です』みたいな事言ってきやがった事がある。ノルマみたいなのがあって詐欺紛いな事するのかな https://t.co/BTm1EO5cv7
— みっつん (@spicywolf00) November 14, 2020
そもそもこの商品にはアンチウイルス機能は入っていません。iOSの仕組み上、そうしたソフトは存在し得ないからです。にも関わらず製品名にインターネットセキュリティを称することについて、セキュリティ企業Kasperskyは「混乱を招くものだ」と警鐘を鳴らしています。
また、こうしたツイートがバズったこともあり、他にも携帯ショップで遭遇した事例をつぶやく人も見られます。こちらは漫画家の東條さち子氏のツイート。高額なmicroSDカードを割賦で購入させられた挙げ句、勧められた機種も価格に見合わず不具合が多いというもの。
田舎でびっくりしたのが、母がauでiPhoneから年寄り向けの何の機能もない簡易スマホになってた事。聞いたら本体代6万円以上!4年ローンで、ついでにメモリーカードも17000円で!4年ローンにさせられてた。この携帯が契約1年で不具合連発してたので聞いたらこの大惨事。年寄り騙すような商売ダメ pic.twitter.com/RM3wTrX3zq
— 東條さち子 (@sachikoCRZ) November 14, 2020
当のお年寄りをサポートする役目もある携帯ショップが、その存在を維持するために客単価を上げねばならないと考えると、副商材をプッシュすること自体はやむを得ない側面もありますが、やはりユーザーのみなさんの携帯ショップへの不満は大きく、結果として携帯ショップという存在の自殺行為になるのではないでしょうか。
大手携帯キャリアはオンラインショップを展開しており、携帯ショップに行かずとも端末の購入が可能となっています。