韓国Samsungは、中国で開催されたイベントで同社初めての5nmプロセスを使用したミドルレンジExynosチップセット「Exynos 1080」を発表。このチップセットは、昨年9月に発表されたExynos 980チップセットの後継。製造プロセスは5nm EUV FinFETプロセス。
このチップセットのCPUは、4コアのARM Cortex-A78と4コアのCortex-A55を搭載。4コアのCortex-A78のうち、1コアの動作周波数は2.8GHzで、残りの3コアは2.6GHzで動作します。Cortex-A55は全て2GHzで動作します。動作周波数とは、プロセッサの性能を表す数値で、一般的に数値が高いほど高性能と言われています。このチップセットは前世代のチップセットと比較するとシングルコアで50%の性能向上、マルチコアでは2倍性能向上しているとSamsungは主張しています。
Exynos 1080のGPUはMali-G78 MP10を搭載。WQHD+で90Hzのリフレッシュレートに対応、フルHD+では144Hzのリフレッシュレートに対応。カメラ分野では、最大2億画素の解像度に対応、最大4K60fpsとHDR10+の動画撮影にも対応しています。
Samsungによると、Galaxy S20やGalaxy Note 20などのフラッグシップ機に搭載されているExynos 990のGPU、Mali-G77 MP11に比べて2.3倍性能が向上しているとのこと。
Exynos 1080では、Sub-6とミリ波の5Gに対応、最大通信速度は5.1Gbps。加えてWi-Fi 6とBluetooth 5.2に対応しています。前世代のExynos 980では、ミリ波には対応していませんでしたが、Exynos 1080では対応しています。
開発には中国Vivoも協力しており、初のExynos 1080搭載スマホをVivoが来年初頭に発売するとのこと。