日本経済新聞は、ソフトバンクが「LINEモバイル」を吸収合併し、NTT docomoの実質的なサブブランドである新料金プラン「ahamo(アハモ)」と同内容のプランを、2021年3月に提供すると報道しました。
KDDIは最近、アハモと無関係な大容量プラン「auデータMAX 5G with Amazonプライム」を発表した際、アハモへのあまりの注目の高さとシンプルから程遠い不親切な料金表記によって、SNSで大炎上。ユーザーの関心は、今完全にアハモとその対抗プランに向いており、まさにその対抗プランを「LINEモバイル」でやるということでしょう。
ドコモの発表したアハモは、シンプルで安い税別2980円で20GB/月、オンライン専用プランという位置付けで話題を集めています。日経によれば、ソフトバンクは「1回あたり5分以内の無料通話」や「5G適用可能」といったアハモの特徴も取り込み、さらにLINEでも手続きが可能とのこと。
LINEモバイルは、現在ソフトバンク傘下となっているMVNOです。LINE等のデータカウントフリーを特徴とし、2020年2月には新料金プランも発表しています。
ソフトバンクといえば、かつてドコモとauに対抗する事業者として派手な宣伝や攻めの料金プランを展開、iPhoneの早期取り扱いといった施策により、若者の支持を獲得してきたキャリアです。こうした既存顧客を、若者向けを謳う「アハモ」に奪われないよう囲い込むため、若者が利用するコミュニケーションのスタンダードであるLINEを冠する「LINEモバイル」は、ソフトバンクにとってまさに最強の手駒と言えそうです。吸収合併、5G適用可ということは、速度的にはアハモのようにメインブランド同等になる可能性も考えられます。
既にソフトバンクとしては、Y!mobileというサブブランドが存在します。その住み分けはどうするのか?ドコモが発表した大容量プラン値下げにはどのように対抗するのか?といった点も含めて、12月22日の新料金プラン発表会を楽しみに待ちたいところです。
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