自動でゴミを排出するロボット掃除機を提供頂いたので、レビューしていきます。
どんな製品?
昨今は様々なメーカーからロボット掃除機が登場しています。正直もうどこでもいいよ、全部同じでしょう?と思っているところがあり、お話を頂いたときは断ろうと思っていたのですが、本製品は他の製品と大きく異るポイントがあります。
それが、ゴミ捨てを自動で行うということ。ゴミ捨ての自動化は既にアイロボット社のルンバ上位シリーズで実現していますが、それが他社から出たのはあまり聞きませんよね?筆者も「ルンバ以外が出たならちょっと気になるなあ」と思い試してみたくなりました。
開封
まずはロボット掃除機本体から。見た目は至って普通のロボット掃除機です。
全面には充電ポイントに戻る赤外線センサー、衝撃を検知するダンパーが装備。
背面にはダストボックスがあります。
上部には周囲を測定するレーダーが備わっています。これにより部屋の形状を計測することができ、アプリ上に表示することができます。
ダストボックスも至って普通です。
ただ、他とひと味違うのが清掃ツールがダストボックス内に備わっていることです。こういう細かいパーツは使いたいときにどこに収納したか忘れてしまうので、嬉しいですね。
下部をチェック。他のロボット掃除機と違うのは充電接点が前後にあることです。詳しくは後述します。
ブラシはラバー状のものとブラシが交互についています。どんな場所でもしっかりゴミを書き出してくれそうです。
先端のブラシは至って普通。
続いて充電器兼ダストボックス。本製品はロボット掃除機側でゴミを収集したのち、こちらのダストボックスに吸い上げられます。そのためロボット掃除機にふれることなく、ゴミ交換が可能になります。衛生的で、かつ紙パックを捨てるだけなのでとても楽ですね。
奥の黒い部分には赤外線センサーを受光する部分、その下の穴のところからゴミを吸い上げます。2つある金属部分は充電用の端子です。
ダストボックス内は大きくゆとりのある仕組み。
紙パックは一切触れることなく捨てれるよう、紙パック側に細工が施されています。
紙パックを取り出すと排気用の通気孔があります。
その他付属品はこちら。操作用赤外線リモコン、交換用フィルター、ブラシ、紙パックなど一式が付属しています。
リモコンは縦長のタイプです。Fire TV Stickなどに近い形状ですね。
設定
本製品はそのまま使うこともできますが、スマートフォンにアプリをインストールしネットワークに接続することでアプリから操作したり、動作状況、スケジュール機能を利用することができます。
接続できるのは2.4GHz帯のWi-Fiのみ。初期設定時のみ、ネットワーク情報を転送するためスマートフォンも同じ2.4GHzのWi-Fiに接続する必要があります。
設定はとても簡単で、接続が完了すると自動でファームウェアアップデートが開始されます。
アップデートが終わると、アプリからNeabotを利用可能になります。アプリ内では室内のマッピング状況、掃除している場所、設定など様々な項目を確認できます。まずは設定から。
設定では吸引力を3段階で調整できます。「強い」は2700pa、「レギュラー」では1200pa、「小さい」では700pa。
ゴミ箱を空にする頻度は言葉の通り、本体内のダストボックスから充電器のダストボックスへ吸い上げる頻度を設定できます。
音声と音量ではロボット掃除機の言語と音量を設定できます。はじめはアプリケーションの言語設定かと思いましたが、設定してみるとロボット掃除機が喋ります。しかもちゃんと流暢な日本語で喋ります。
掃除
ロボット掃除機なので掃除してなんぼ。掃除させてみました。付属のリモコンから自動で掃除してもらいます。
充電スタンドから少し離れて止まります。「初期不良か?」と思いましたが、上部のレーダーで空間把握をしているようです。そのため上部のレーダーのみ高速でクルクル回っています。どうやら初回起動のみこのような挙動を行うようです。
そして少し待つと掃除を始めます。とりあえずレギュラーの1200paで掃除させましたが、それほどうるさくなく、横でテレビを視聴できるほどでした。
試しに「強い」に設定してみましたが、これは流石に煩いです。夜使うのは厳しいレベル。しかし、吸引力は圧倒的。どんな場所でもしっかり掃除してくれそうです。
弱いはカーペットでは吸引力が厳しいと感じるときはあるものの、夜でも問題なさそうなくらいの音量。状況に応じて調整したほうが良さそうですね。
また、オートにすると、吸引力を自動で調節する機能もあります。フローリングでは通常の吸引力で、カーペットに乗ると自動で吸引力が上がるといったことも軽々とこなしてくれました。
部屋のマッピング機能がスゴイです。大したことないんだろうなあと思っていましたが、掃除しながら部屋のマップをリアルタイムで更新していきます。レーダーも近距離から遠くまでしっかり飛んでいるようで、下の画像右下ではまっすぐレーダーが飛んでいるのがわかります。
※画像は年末の大掃除中ということもあり、若干レーダーが阻害されているため、部屋のマッピング精度がやや下がっています。
特にスゴイなと思ったのが、筆者の不手際で異物を吸わせた際持ち上げ異物を取り出し違う場所に置いたのですが、しっかり自分の現在地を把握し、マップに反映されました。ルートもしっかり引き継がれてスゴイ。
マップ機能があるということは立入禁止エリアも設定できます。特に今の季節、寒いのでこたつを出しているのですが、こたつを乗り上げてテーブル上に上がってしまう危険、こたつの中に入ってしまい出れなくなり高温になってしまうなど、ロボット掃除機に掃除をさせるのは危険です。そのため、リビングを立入禁止エリアに設定しました。面倒ですが、ハンディクリーナーで掃除しています。
また、逆にここは重点的に掃除をしてほしい二度掛けエリアを設定することができます。カーペットや畳などそういうエリアに設定しておくと部屋が綺麗になりそうです。
さて、肝心のゴミ捨て自動はどうか。
充電器に戻るタイミングで、正面から入ると見せかけ背面から充電器に戻ります。ドッキングが完了すると自動でゴミを充電器側のダストボックスへ吸い上げます。
ただ、これが非常にうるさいです。深夜に作動してしまったら近所迷惑間違いなしのうるささ。昼間のうちに済ませておきたいですね。
ゴミはおおよそ吸い上げられているな、という印象。細かい小さなゴミは本体のダストボックスに残っていました。吸引力が低下しないほどですので問題はなさそうです。充電器のダストボックス内を確認すると、紙パック内にしっかりゴミがあることを確認できました。
正直、ゴミを吸い上げて何が楽になるんだ?と思っていましたが、使ってみると良さを実感します。蓋を開けて紙パックを捨てるだけ。ロボット掃除機のダストボックスはどうしてもゴミを捨てづらい構造になっていますが、本製品なら手も汚れないし、めっちゃ楽です。コレ慣れると今までのロボット掃除機は使えなくなりそう……。
メーカー曰く、紙パックの交換頻度は1, 2ヶ月ほどでOKとのこと。紙パックは6枚入り2400円ほどで販売されており、これで1年使えると思えば安い方かなと思います。
Google Assistant、Amazon Alexa対応
この2社に対応していれば不満はないでしょう。Googleに「OK, Google 掃除機をオン」というだけでしっかり掃除してくれます。ただ設定にあたって名称が異なるので要注意。それぞれ設定方法を紹介します。
Google Assistant
Google Homeアプリの左上、+マークをタップし、デバイスのセットアップを選択。Googleと連携させるを選択し、検索でTuya Smartを選択します。
指示通りログインしていきます。ログインに使うアカウントは、Neabotを設定したときに作成したアカウントをそのまま入力します。ログインでき、連携が完了すれば設定は終了です。
デフォルトの名前がNeabot-Nomoと指示しにくい名称なので、お好みで操作しやすい名称に変更することをオススメします。筆者はシンプルに掃除機と設定しました。
設定が完了すると、Google Assistantはもちろん、Google HomeアプリやNest Hubシリーズから制御が可能になります。
Amazon Alexa
Amazon Alexaの場合を紹介します。Alexaアプリからスキルを検索で「Tuya Smart」と入力し、有効にします。
連携するアカウントは、Neabotのアプリで作成したアカウントでそのままログインします。ログインが完了すると、正常にリンクできた表示がされます。
こちらもGoogle同様、名前がNeabot-Nomoになっており制御しにくいのでお好みで名称を変更することをオススメします。これで設定は完了です。
総評
今が冬で良かった。こたつのおかげで本領発揮せずに済む。本領発揮してしまったら、ダイソンのコードレスクリーナーを買ってしまったことを大きく後悔することになりそうです。それくらい便利で快適。
2020年夏ごろにダイソンのコードレスクリーナーV8 Slimを購入し、利用していましたが、ここまで高度でゴミ捨ても自動なら床掃除をする必要がなくなってしまい、稼働率がぐっと下がってしまいます。机やテレビ周りの埃取りは安価な使い捨てモップでOK、コードレスクリーナーはいらないな、となってしまいます。
マップ機能も正確で、掃除機のルート情報も表示されるので、外出時も安心。今どこを掃除しているのか、していないのかしっかり確認できます。また、立入禁止エリアも設定できるので、このこたつを出している時期は助かるのではないでしょうか。
ゴミ捨ての自動は便利なのか?と否定的な立場でしたが、使ってみると良さがわかります。これは便利です。もう戻れませんね。本体のダストボックスを取り出さずに紙パックをつまんで捨てるだけ。楽です。
価格は執筆時で6万7千円とやや高価な部類ですが、ルンバを展開するアイロボット社のゴミ捨て自動なモデルは最も安価なモデルで約13万ほど。それの半額で購入できるのならばコレはかなりお買い得ではないのでしょうか。
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