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ユーザー間でフェイクツイートを抑止、Twitterが「Birdwatch」発表。

 Twitterは、2021年1月25日に「Birdwatch」と呼ばれる新機能を発表しました。

 Birdwatchを使用すると、誤解を招きかねない内容のツイートを発見した時、そのツイートに「メモ」と呼ばれる注釈をつけることができます。これによって、 不正確な内容のツイートが拡散されたときに、正確な情報を追加・訂正することができます。

 今回発表された新しいシステムのβ版プログラムには、先行して米国のユーザー約1,000人のみが招待されます。このテストプログラムに参加したユーザーは、開設された専用サイトにのみ表示される「メモ」を作成することができます。

 また、プログラムの他の参加者が作成したメモを評価できるようになっており、「Birdwatch」システムが、誤った情報や誤解を招くツイートに適切な対応をできるかどうかをテストしています。  

 Twitterは今まで、誤った情報のツイートの下に警告ラベルをつけたり、注釈の追加を行い、警告ラベルがついたツイートをいいね・リツイートしようとした際に警告を表示するなど、フェイクツイートに対する対策を行ってきました。

 2020年3月には新型コロナウイルスに関する誤った情報が蔓延したため、これらを「誤解を招く可能性のある有害なコンテンツ」として削除しています。また、2021年1月上旬には、不正確な内容のツイートを繰り返した元米大統領ドナルド・トランプ氏のTwitterアカウントを永久凍結しました。

凍結されたドナルド・トランプ氏のTwitter(画像出典:9to5Mac)

 ここ数ヶ月は、米大統領選挙の影響で不正確な内容のツイートが急激に増加しており、Twitter社の対応が追いついていない現状がありました。これを踏まえると、こういったユーザー主体のフェイクツイート対策は必須であったため、「Birdwatch」機能の追加は当然のものといっても過言ではありません。

 Twitterは、Wikipediaのように専門家だけでなく、一般ユーザーにも「メモ」を書いて欲しいとした上で、「すべての人がツイートの内容をよりよく理解し、誤解を招きかねないツイートに対しては、明確な証拠に基づくメモを書いて欲しい」とコメントしています。

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