
Discord(ディスコード)は2月9日(現地時間)、10代向けの安全機能を標準とする「teen-by-default」(ティーン向けデフォルト設定)を全世界で展開すると発表しました。2026年3月上旬から段階的に導入し、既存および新規の全アカウントを対象に、10代向けの保護設定を初期状態で適用します。成人と確認されないユーザーは一部機能の利用が制限されます。なお、同社は成人判定に「年齢推定(age inference)モデル」を併用しており、すべての利用者が必ずしも顔動画や身分証の提出を求められるわけではないと説明しています。
新たな設定が適用されると、センシティブなコンテンツに自動的にフィルターがかかり、ぼかしの解除や設定の変更には年齢確認が必要になります。年齢制限(18歳以上向け)のチャンネルやサーバー、特定のコマンドなども、成人であると確認されたユーザーのみが利用可能です。面識のないユーザーからのダイレクトメッセージ(DM)は専用の受信箱へ振り分けられるようになり、この設定を解除する際にも年齢確認を求めます。ほかにも、面識がない可能性のあるユーザーからのフレンド申請に対する警告表示や、ステージ機能での発言制限などが実施されます。
年齢確認(age assurance)の手段は、端末上で顔をスキャンして年齢を推定する「顔年齢推定(Face Scan)」か、政府発行の身分証を提携ベンダーに提出する「IDスキャン」の2通りが用意されています。顔年齢推定に用いる動画データは端末外へ送信されず、身分証画像についても、多くの場合で確認後すみやかに(多くは直後に)削除するとしています。確認作業はk-ID社などの外部ベンダーが担当します。成人ステータスの判定は通常1回で完了しますが、必要に応じて追加の確認を求める場合があるほか、誤判定があった際には再試行も可能です。なお、判定に用いる年齢推定モデルについて、同社はDMやメッセージの内容は利用しないと明言しています。
この仕組みは2025年に英国やオーストラリアで先行導入されていました。
一方で、2025年10月にはDiscordがカスタマーサポート業務を委託していた第三者ベンダーが侵害され、約7万人分の政府発行ID画像が不正アクセスにより閲覧された可能性があると同社が公表しており、外部ベンダーを介した認証には慎重な見方もあります。




















