
画像出典:Discord
政府が一時的に主要SNSの利用を制限したことへの反発がきっかけとなり、「Z世代革命」とも称される叛乱の起きたネパールで、通話交流アプリ「Discord」を通じて暫定首相が選ばれました。ReutersやThe Time of Indiaなど海外メディアが報じています。
ネパールの首相任命は憲法上、大統領の権限。今回パウデル大統領がスシラ・カルキ氏を暫定首相に任命し、次期総選挙の日程も定めました。カルキ氏は同国初の女性首相となりました。
この若者主導のDiscord投票には法的裏付けこそないものの、カルキ氏を「一本化候補」として推す材料になり、当局や軍との協議でも参照されたと運動側が説明。つまり世論が納得する人物を選出するため合意形成のための調整ツールとしては役立ったものと見られます。
このDiscord上では主にZ世代の市民が議論や投票を行い、10万人超が参加したようです。
就任後、カルキ氏は国民に沈静化と協力を呼びかけ、犠牲者遺族への補償や負傷者の支援を約束。治安回復と再建、2026年3月の総選挙の円滑な実施が当面の課題になります。
ゲーマー向けの通話アプリとして始まり、現在普及して使い慣れているDiscordがこのように使われるとは、ちょっとびっくりですね。