若年層を中心に、約3人に1人が「後払い決済サービス(BNPL: Buy Now, Pay Later)」を利用したことがあるとわかりました。
これは株式会社メルペイが実施した「消費と支払手段に関する調査(サンプルは18〜59歳の男女計800名)」によるもの。
「クレジットカードでいいのでは?」「カードを持てないからやむを得ず利用している人ばかりなのだろうか?」と思うところですが、後払い決済サービス利用者のうち実に70.3%はクレジットカードも保有しているとのこと。
消費特性として、20〜30代は「モノ・サービス(3,000円未満)の購入を決断するまでの時間」について、半数以上(54.4%)が「30分以内」、約4人に1人(22.8%)が「5分以内」と回答しているとのこと。
理由としてはいち早く利用したい、時間が経つと購入できない可能性を挙げており、時間軸を意識していることが伺えます。なおZ世代は「コスパ(価格対効果)」ではなく「タイパ(時間対効果)」を志向しており、GoogleではなくSNSからすぐに買うからと世代・トレンド評論家牛窪恵氏は分析します。
クレジットカードには使いすぎへの不安や利用金額の把握しにくさといった課題が浮き彫りとなりました。後払いサービスを使う理由としては、支払うタイミングの調整や利用金額が把握しやすいことを挙げています。
浪費癖のある人が後払いサービスを使っているのか?と思うところですが、必ずしもそういうわけではなく、昨今家計簿をつけている若者も多いと言われるなか後払い決済サービス利用者の実に71.4%が家計簿やノート、スマホアプリを利用して収支を管理しているとのこと。
なおアプリ上での与信枠AI審査に対応する後払い決済サービス「メルペイスマート払い」は、利用履歴閲覧と支払い管理のしやすさも好評だといいます。約半数がメルカリ売上金から支払い、6割が利用上限金額設定をしているそうです。
クレジットカードでは拾いきれていないニーズを、メルカリのエコシステムと収支管理のしやすいアプリによってうまく取り込むことで拡大していると言えそうです。