SoftBankの「SIM問題」。Android用SIMに改善が加えられたようです。
SoftBankメインブランド契約のAndroid用SIMにて、好きな端末で通信できるようになったことを確認しました。購入時のAndroid以外のSIMフリーAndroid端末や、iPhoneにて通信できました。
これまでSoftBankではSIMカードの種類が(総務省によれば『20種類』に)細分化され、入れ替えが不自由で、再発行手数料や非公開APNの入力が必要でした。特に「iPhoneを購入しなければSIMカードをまともに使うことができない」という仕様は大きな問題だったと思います。弊誌でも強く批判しています。
その後、SoftBankは改善する方針を示していました。
そして今回、まだSoftBankから告知はありませんが、Android用SIMが好きな端末で使えるようになったことをライター所持端末にて確認。SIMフリーAndroid端末ではY! mobile用のAPNを入力することで利用できます。
Pixelに挿した場合はすぐにY!mobileのAPNが適用されていました。テザリングオプションが付いていればテザリングも可能。
iPhoneではY!mobile向けのAPN構成プロファイルをインストールすることで利用できます。最初は3Gしか繋がりませんが再起動してしばらく使っていると4G/5Gも繋がりました。
これまでiPhone用SIMカードならiPhoneでも利用できたのはもちろん、Androidでも非公開APN jpspirを入力することで利用できました。これでAndroid用でもiPhone用でもSIMカードを差し替えて使える可能性が出てきました。
注意点としては、テザリングです。テザリングオプションを付けていても、iPhone用SIMカードをPixelに挿した時にはテザリングは利用不能であったように、Android用SIMカードをiPhoneに挿してもテザリング=インターネット共有を有効化できませんでした。
これだとテザリング利用料を毎月払ってもテザリングできないことになります。
そもそも昔は通信の機器や行為に課金していたのが、通信量に対して課金するようになった経緯もあり、テザリングという行為に課金する古い仕組みを設けたまま存置し、それが機器での利用に支障を出している状況には大きな違和感を覚えます。テザリングオプションそのものを廃止してしまうのが妥当だと感じます。
こうした一部の問題はありますが、Y! mobileの仕組みを応用することで改善を図っていることが伺えます。テザリングの問題について解消された辺りで正式発表があるのではと期待したいところ。契約したSIMを好きな端末で使える、分離時代に相応しいサービス品質への向上を期待したいところです。
詳細はソフトバンクの公式サイト(https://www.softbank.jp/mobile/)でご確認下さい。[AD] |
ソフトバンクの最新端末をチェック |