アップルは1月2日(現地時間)、「iPhone」のサポート文書を更新。iPhoneやアクセサリ類が水に濡れた際、米袋にiPhoneを入れて乾燥させる方法を採らないよう注意喚起しました。
米を使った乾燥は「やってはいけないこと」
iPhoneは肌身離さず持ち歩く関係上、うっかり水に濡らしてしまうことも少なくありません。「iPhone 7」以降のモデルは防水仕様となっているものの、完全防水ではありません。
そのため、ネット上では2024年2月現在も、iPhoneが水に濡れた際の応急処置法として、さまざまなテクニックが紹介されています。「水没したiPhoneを米袋や米びつに入れて乾かす」というのも、その1つ。
米が主食の日本では比較的知名度が高い方法ですが、アップルは更新されたサポート文書のなかで明確に非推奨の立場を採りました。それも単なる非推奨ではなく、「やってはいけないこと」という、強くはっきりとした表現です。
非推奨とされた理由は、小さな米粒がiPhoneに損傷を与える可能性があるため。米粒自体の乾燥効果は肯定も否定もしておらず、あくまで小さな米粒が引き起こす副作用についての注意喚起となっています。
同社はサポート文書内で正しい乾燥方法を紹介しているので、iPhoneやアクセサリ類が水に濡れてしまった際は、米に頼らず、アップルが推奨する方法で対応するのがお勧めです。
iPhoneの乾燥方法(2024年1月2日現在)
- iPhoneからケーブルを抜く
- ケーブルを電源アダプタまたはアクセサリから抜く(iPhoneとケーブルの双方が完全に乾くまで再接続は避ける)
- コネクタを下に向けた状態でiPhoneを手で軽く叩き、余分な液体を取り除く
- iPhoneを空気の流れのある乾燥した場所に置く
- 少なくとも30分間あけてから、ケーブルを再接続し、充電やアクセサリーとの接続を試す
- 再度アラートが表示された場合は、iPhoneを風通しの良い乾燥した場所に最長1日放置して自然乾燥させる
- iPhoneが乾いているのに充電できない場合は、可能ならケーブルを充電器から抜き、充電器もコンセントから一旦外した後、再度接続する
※ サポート文書の内容は予告なく更新されることがあります。実際にiPhoneを乾燥させる際は、アップルのサイトで最新の対処方法もあわせてご確認ください。