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ロシアの侵略戦争、シャオミに大打撃!?「ウクライナと携帯電話」事情

 2月24日、ロシアがウクライナ全土に攻撃を開始、ウクライナと戦争状態となっていることは、周知のとおり。同日、実は小米(Xiaomi)がウクライナでRedmi Note 11の現地発表会を予定しており、これにむけた事前PRを打っていました。

「ウクライナ人もスマホ使っているんだから、そりゃ小米も売っているよな……」と、当たり前のことではありますが、戦争報道とガジェットニュースが一度に飛び込んできて少し頭が混乱するところ。

 一国を理解するにはガジェット市場から、というわけで、ウクライナへの認識を深める一助になればと、ウクライナ携帯市場の歴史と小米について、中国「雷科技」の記事をもとにお伝えします。 

ウクライナと携帯電話

 実は、ウクライナと携帯電話の縁は浅からぬものがあります。1973年4月3日、モトローラのエンジニア、マーチン・クーパーは、マンハッタンで人類初の携帯電話通話者となり、世界初の携帯電話「DynaTAC」の誕生を宣言しましたが、マーチンこそ、ウクライナ出身のユダヤ人移民でした。

 ウクライナにモバイル通信キャリア「Український мобільний зв’язок(Ukrainian Mobile Communications)」が設立されたのは、ソ連崩壊の翌年である1992年。これが、現在のウクライナ3大キャリアの一つ、ボーダフォンウクライナです。

 90年代のウクライナでは、携帯電話は庶民にとって高嶺の花でしたが、1999年にウクライナ移動通信がプリペイド式の入門プランを導入、翌年に伝説の名機ノキア3310が発売されたことで、携帯電話の普及が始まります。

 2004年にはウクライナ初の国産携帯電話が開発されたものの、市場に投入されるには至らず、歴史の中に埋没していきました。2006年、HTC ArtemisことHTC P3300が発売されたことが、スマートフォンへの移行の始まりとなります。

 2007年のiPhone誕生も、もちろん経験。

 高価なことからiPhoneはウクライナの人気スマホとはなりませんでしたが、Android革命により新興のスマホメーカーがウクライナ市場へ押し寄せることになります。なかでも最も人気のメーカーが、小米Xiaomiです。

あっというまに「ウクライナ販売台数1位」小米の快進撃

 小米がウクライナ市場への参入を宣言したのは、2016年の第3四半期。

 小米の武器は、中国国内同時発売のRedmi 4Aでした。入門モデルの制品等位置づけで、スナドラ425、実行メモリ2GB、保存メモリ16GB、5インチディスプレイというスペック、お値段は2099フリヴニャ、日本円で8千円程度。

 当時、Galaxy A8が6500-12000フリヴニャ(スペックにより価格幅あり)でしたので、Redmi 4Aはまさに激安。

 小米はハイコスパを武器として、またたく間にウクライナ市場を席巻。参入から1年以内に、小米は現地8社と代理店契約を締結、2年後にはCanalysの統計によると市場シェア26.7%、販売台数首位の座を獲得し、その後もウクライナ市場販売台数上位を維持しています。

低い所得水準とインフラが成功の要因

 小米のコスパ戦術が功を奏した主な理由は、次の3つです。

 まず、ウクライナの経済水準があまり高くないこと。2020年、ウクライナの名目GDPは1552億ドル、一人あたりでは僅か3000ドル。モンゴルやスリランカくらいです。可処分所得も低く、ウクライナの平均賃金は、月収にして4万円台。フラッグシップスマホを買える層は限られています。

 次に、ウクライナの通信インフラも、あまり整備されていません。現在でもウクライナの主要通信ネットワークは4Gネットワークであり、ウクライナ最大の通信キャリKyivstarは、2022年末にようたく5Gネットワークが実現できるとしています(これどうなるんでしょう)。

 Redmi 9、Redmi 9Aといった小米の主力商品は、サムスンやモトローラ等の同じクラスの製品と比べて低価格高スペックであり、コスパが突出しています。また、Redmi 9、Redmi 9Aいずれも5G非対応ですが、そもそも5Gネットワークが整備されていないウクライナ市場にはピッタリというわけですね。

ロシアでも人気ナンバーワン

 ちなみに、ロシアも小米の主要海外市場の一つだったりします。

 ロシアメディアによると、小米が正式に参入する前から、小米の制品はロシアの消費者から高い人気がありました。というのも、既に非正規ルートから、スマホ、タブレット、ノートPCといった制品が出回っていたということ。

 小米のロシア市場進出は、ウクライナ市場参入より遡ること数ヶ月の2016年6月。翌年4月、小米はロシアで初めて公式記者レセプションを開催し、そこでMIX、小米Note 2、红米4Xを発表。これが小米のハイエンドモデル海外進出の第一歩にもなりました。

 2020年第4四半期、ロシアではコロナ禍の影響でオンライン市場のシェアが上昇、オンライン市場をメインとしている小米はサムスンを抜き去り市場シェア31.4%を獲得。ロシアのEC大手Yandexの調査によると、小米は4年連続でロシア人気ナンバーワンスマホになっているとのこと。

まとめ

 小米のハイコスパ戦術がウクライナ、ついでにロシアでも大当たりし、両国で高いシェアを維持しているようです。

 Twitterを見ていると、これまではロシア人が何故かTikTokにアップロードしている部隊移動の様子、24日からはウクライナ人がスマホで撮影した動画をよく目にしますが、どちらも小米のスマホで撮ったものの可能性がけっこう高いかもしれませんね。

情報元雷科技
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