Xiaomiは、日本時間3月15日21時から行われたグローバル発表会にて、ハイエンドスマホ「Xiaomi 12」「Xiaomi 12 Pro」「Xiaomi 12X」を発表しました。
Xiaomi 12
Xiaomi 12はiPhone 13やGalaxy S21に近いサイズのかなりコンパクトなスマホ。SoCにSnapdragon 8 Gen 1を採用。爆熱な同SoCのために、液冷プレートや10000㎟を超えるグラファイトシートを搭載しています。メモリやストレージの構成などは発表会時点で言及されていませんでしたが、中国版ではそれぞれ8/128GB、8/256GB、12/256GBが用意されています。
ディスプレイは6.28インチ。前世代に比べて解像度がWQHD+(3200×1440)からFHD+(2400×1080)に下がっていますが、各色12bit、最大680億色での表示をサポート。Xiaomiで最もカラフルなディスプレイであると謳っています。
リフレッシュレートは120Hz、ピーク輝度は1100nits。画面の品質等を評価するDisplayMateでは最高評価のA+を獲得、15の記録を更新したとのこと。画面は16000段階での明るさ調整が可能。
本体の横幅は69.9mmでiPhone 13の71.5mmより小型ですが、ディスプレイはさらに大型。エッジディスプレイのなせる業です。
カメラに力を入れていることが強くアピールされており、同時に発表会ではAppleならびにiPhoneを意識、挑発しています。カメラは5000万画素のIMX766と1300万画素の超広角、500万画素のマクロという構成。前世代に比べて写真の連続撮影が209%高速化されているとしたほか、動画を取る際に取り込める光量が51%増加していると主張しています。インカメラは3200万画素。
バッテリーは4500mAhと6.2インチ、67Wの急速充電と50Wのワイヤレス充電に対応。
充電速度が十分に速いため個人的には不要に感じますが、Xperiaの「いたわり充電」のような、ユーザーがースマホを利用しはじめる時間を学習して充電を調節する「Xiaomi adaptive charge」という機能を備えているとのこと。
本体色は中国版には用意されていたグリーンがなくなり、グレー、ピンク、水色の三色。
価格は749ドル、日本円で8万8000円から。競合より安い価格をアピールしています。
Xiaomi 12 Pro
Xiaomi 12 Proは今までと同様の大きな画面と高いスペックのカメラが特徴な端末。 SoCは変わらずSnapdragon 8 Gen 1、メモリとストレージもXiaomi 12と同様に発表されていませんが、中国版は8/128GB、8/256GB、12/256GBが用意されています。
ディスプレイは6.73インチのWQHD+(3200×1440)の有機ELで、1~120fpsの可変リフレッシュレートに対応します。最高輝度は1500nitsですが、色諧調は10bit、10億色での表示にとどまります。
XiaomiはXiaomi 12とXiaomi 12 Proについて「2台のフラッグシップ」といった表現をしており、ディスプレイのXiaomi 12とカメラのXiaomi 12 Proという立ち位置としているのでしょうか。
カメラは広角と望遠(ポートレート)、115°の超広角で、三眼とも5000万画素で統一。iPhoneやハイエンドXperiaと同様の手法を採用しています。うち広角レンズはOIS(光学式手振れ補正)に対応。
非常に暗い環境でも美麗な写真が撮れることを強くアピールしており、ほぼ明かりのない環境でiPhone 13 Pro Maxよりハッキリ写真が撮れることなどを紹介しています。これはすごい。
バッテリーは4600mAhと本体サイズのわりにあまり大きくありませんが、独自に開発された充電の制御チップである「Surge P1」により、従来のようにバッテリーを分割せずに、120Wの充電速度を実現しているとのこと。有線では18分で満充電が可能としており、ワイヤレス充電は変わらず50W。
そのほか、ツィーターとウーファーを2基ずつ搭載
本体色はXiaomi 12と同様にグレー、ピンク、水色の三色。価格は999ドル(11万7000円)。
さらに、Xiaomi 12 Proは保証サービスが強化されており、例えばスペインで端末を購入したあと、マレーシアでサービスを受けるといったような、国際的に包括的なサポートが受けられるようになっているとのこと。
Xiaomi 12X
まさかグローバルにも来るとは思わなかった……
また、半ばサプライズのような形でXiaomi 12Xも発表されました。こちらはおおよその機能がXiaomi 12と共通ではあるものの、一部のスペックを抑えることで低廉な価格を実現したモデル。
発表会ではほとんど説明がなされていませんが、Xiaomi 12XはSoCにSnapdragon 870を搭載。Snapdragon 870は3-4万円台のハイスペック・ハイコスパスマホに多く搭載されるSoCで、Snapdragon 865+のオーバークロック版となっています。
Xiaomi 12Xは加えてワイヤレス充電に対応しなくなり、そのためか重量が数グラム軽くなった点以外は外観を含めてXioami 12と完全に共通。
本体色は同じくブルーとグレー、ピンクの三色で、価格は649ドルから。AnTuTuベンチマークで100万点弱を記録しているSnapdragon 8 Gen 1から、同じく70万点程度のSnapdragon 870にスペックダウンし、またワイヤレス充電に非対応という割には、100ドルしか値段が下がっていないのは少し残念。
日本発売はなし
Xiaomi 12とXiaomi 12 ProはXiaomi 11Tシリーズに続き、3世代のAndroidアプデと4年間のセキュリティパッチの提供も約束されています。また、Xiaomi 12シリーズには2年間の製品保証と6か月間の画面割れの1度までの無料対応をアピールしています。
なお、気になる日本での取り扱いについてですが、残念ながらXiaomi Japanの公式Twitterアカウントは「Xiaomi 12シリーズの国内での販売予定はない」と明言しています。Xiaomi 12シリーズを日本公式が紹介するなら日本にも投入してくれよ……とは思います。以降の登場に期待したいです。
皆様、いつもご愛顧いただきありがとうございます。
今回のグローバル発表会に沢山のご注目いただき、ありがとうございます!
残念ながら、Xiaomi 12シリーズは国内で販売予定はございません。
今後の製品企画に引き続きご期待ください!よろしくお願い致します🙇— Xiaomi Japan (@XiaomiJapan) March 15, 2022
スペック表
Xiaomi 12 Pro | |
---|---|
OS | MIUI 12(Android 12ベース) |
SoC | Snapdragon 8 Gen 1 |
メモリ | 不明(8/12GB) |
容量 | 不明(128/256GB) |
画面 | 6.73インチWQHD+(3200×1440)有機EL、1-120Hz可変リフレッシュレート(LTPO)、 10bit、1500nits |
カメラ | 5000万画素IMX707+5000万画素超広角+5000万画素ポートレート |
インカメラ | 3200万画素 |
電池 | 4600mAh,120W,50Wワイヤレス充電 |
寸法 | 163.6×74.6×8.16(8.66)mm,205g |
Xiaomi 12 | Xiaomi 12X | |
---|---|---|
OS | MIUI 13(Android 12ベース) | |
SoC | Snapdragon 8 Gen 1 | Snapdragon 870 |
メモリ | 不明(8/12GB) | 不明(8/12GB) |
容量 | 不明(128/256GB) | 不明(128/256GB) |
画面 | 6.28インチフルHD+(2400×1080), リフレッシュレート120Hz,12bit色諧調,1100nits, |
|
カメラ | 5000万画素IMX766+ 1300万画素超広角+ 500万画素マクロ |
|
インカメラ | 3200万画素 | |
電池 | 4500mAh,67W有線,50Wワイヤレス充電 | 4500mAh,67W有線 |
寸法 | 152.7×69.9×8.16(8.66)mm,180g | 152.7×69.9×8.16mm,176g |
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