Vivoは、カメラ性能を重視したハイエンドスマホ「Vivo X80」および「Vivo X80 Pro」を発表しました。中国市場にて4月29日より発売予定となっています。
Vivo X80 Pro
現時点では最上位モデルに位置するVivo X80 Pro。例年であれば用意されていた「Pro +」は夏ごろの発表が予定されているようですが、Vivo X80 ProでもSoCやカメラのランクが上がっており、相応に価格帯が上がってしまっています。
パフォーマンス
SoCはいずれも最高峰の性能を有する「Dimensity 9000」および「Snapdragon 8 Gen 1」から選択可能。X70 Proではスペックの微妙な「Exynos 1080」などを搭載していたため、確実に1クラス性能が向上しています。
一方で、TSMCの製造するDimensity 9000はまだしも、Samsungが製造委託を受けているSnapdragon 8 Gen1は発熱問題などが非常に深刻。その問題に対処するべくか、4万6000㎟を超える放熱面積を備えるとアピール。画面および本体の大きさからという理由もあるのでしょうが、放熱面積をアピールするスマホの中では大きい部類に入ります。
また、Dimensity EditionではSnapdragon Editionで選択できるメモリ8GB・ストレージ256GBの最も安価な構成が利用できませんが、それ以外で価格は全く同じで、12/256GBと12/512GBの構成が用意されます。
カメラ
カメラジンバルを内蔵したり、独自のカメラチップを搭載したりするなどカメラに強かった先代の系譜を継ぎ、Vivo X80 Proのカメラスペックもトップクラスに高いものに仕上がっています。
背面カメラは5000万画素のSamsung ISOCELL GNV+4800万画素超広角+1200万画素ポートレート+800万画素ペリスコープカメラの4眼。このうちメインの「ISOCELL GNV」は、下位のVivo X80に搭載されているSONYの「IMX866」と並んで世界初搭載。
カメラ周りは先行して発表されている「Vivo X Note」や「Vivo X Fold」などと同様のデザイン。ペリスコープカメラは左下にハブられています。
メインカメラではマイクロジンバルも引き続き採用。圧倒的な手振れ補正に期待が持てます。
加えて、カールツァイスとの提携も行われており、独特なボケを実現したり、ツァイスとの連携で生まれたナチュラルな表現にも対応するほか、ツァイスのレンズに寄せた絵作りが可能となるモードも備えるようです。
インカメラは3200万画素で、画面上部の中央に配置されています。
ディスプレイ
ディスプレイは6.78インチ(3200×1440)WQHD+の有機EL。10億色での色表示をサポートし、当然ながらリフレッシュレートは120Hz。エッジディスプレイを採用しており、大画面と握りやすさの両立に寄与しています。
また、カメラの画像処理チップとディスプレイチップを兼ね備えた、「Vivo V1+」チップを搭載。先代のV1チップではカメラ機能まわりのみでしたが、ディスプレイ関連では、フレームを実質的に向上させるMEMC(フレーム補間)や一般的なSDRコンテンツをHDRで表示させる機能などに対応。ディスプレイの表現力にも期待が持てます。
バッテリー
本体のバッテリー容量は4700mAh。最大80Wでの有線充電と50Wでのワイヤレス充電に対応しており、38分で満充電が可能であるとのこと。またUSB-PDでも65W充電をサポートしているようで、純正品以外のアダプターでも高速充電が可能。
生体認証は顔・指紋のいずれにも対応。特に指紋認証は「AQUOS R6」で初採用され、近年だんだんと搭載機種が増えている「Qualcomm 3D Sonic Max」を搭載。常軌を逸する認証領域を備え、2本指同時でのロック解除などに対応します。
本体色は黒と水色、オレンジの3色。うちオレンジは、Vivo Xシリーズでは恒例となった人口合皮調の素材で仕上がっています。
価格は最も安いSnapdragon 8 Gen1/メモリ8GB/ストレージ256GBのモデルが5499元、日本円にしておよそ10万円強。全モデルの価格は以下の通り。
8/256GB | 12/256GB | 12/512GB | |
Snapdragon | 5499元 | 5999元 | 6699元 |
Dimensity | – | 5999元 | 6699元 |
Vivo X80
Vivo X80は10万円を超えるProとは異なり、7万円台からの比較的安価なモデル。本体の寸法はX80 Proと同一ですが、様々な点でスペックダウンが図られています。
SoCはSnapdragonも用意されていたProとは異なり、Dimensity 9000のみの用意。先代はAnTuTuベンチマーク60万点程度のDimensity 1200をカスタマイズしたモデルを採用していましたが、Dimensity 9000は100万点前後という性能をたたき出しており、トップクラスに高い性能を誇っています。
ディスプレイは有機EL、6.78インチとProモデルと変わらないサイズであるものの、解像度はFHD+(2400×1080)、色表示も1670万色にとどまっています。リフレッシュレートは120Hz。
カメラはVivo X80が世界初の採用となるSONYのRGBWセンサーのIMX866をメインに据え、いずれも1200万画素のIMX663の超広角とポートレートを搭載。ディスプレイチップと画像処理チップ、両方の役割を果たすV1+チップも上位モデル同様搭載しており、高いカメラ性能となめらかな画面表示に期待できます。
バッテリーはわずかに少なく4500mAh、変わらず80Wでの充電に対応し11分で50%の充電を謳いますが、Proで対応していたワイヤレス充電には非対応。本体色はオレンジと水色、黒の三色で、カメラ周りを除いて外観の差異は見受けられません。価格は最安のメモリ8GB/ストレージ128GBのモデルが3699元、日本円にしておよそ7万2000円ほど。
スペック表
Vivo X80 | Vivo X80 Pro | |
---|---|---|
OS | OriginOS Ocean(Android 12) | |
SoC | Dimensity 9000 | Snapdragon 8 Gen 1/Dimensity 9000 |
メモリ | 8/12GB | 8/12GB |
容量 | 128/256/512GB | 256/512GB |
画面 | 6.78型 FHD+(2400×1080) 120Hz,8bit,エッジディスプレイ |
6.78型 WQHD+(3200×1440) 有機EL 120Hz,10bit,エッジディスプレイ |
カメラ | 5000万+1200万超広角+1200万ポートレート | 5000万画素メイン+4800万画素超広角+1200万画素ポートレート+800万画素ペリスコープカメラ |
インカメラ | 3200万画素 | |
電池 | 4500mAh,80W有線 | 4700mAh,80W有線,50Wワイヤレス充電 |
寸法 | 164.95×75.23×8.3 / 8.7mm,206g(黒,水色) / 203g(オレンジ) | 164.57×75.3×9.1mm,219g(黒,水色)/215g(オレンジ) |
その他 | V1+ | Qualcomm 3D Sonic Max,V1+ |
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