XR総合展、メタバース総合展が10月26日から10月28日の期間に開催されました。主にBtoBが中心です。
「メタバース」というと「何だかよくわからない先のもの」「投機的なもの」といったイメージが一般的にはありそうですが、実際はそこまで先の話でもないと感じられたのが今回の総合展。
一言で言うと、地の足についたプロダクトと、荒唐無稽なプロダクトが混在するカオス感が楽しかったです。
メタバース関連は魑魅魍魎、特にNFT関連は奇天烈なプロダクトがあり、「東京タワーの見えるバーチャルタワマンをNFTで売る」といった投機的な内容も。
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メタバースプラットフォームも複数展示。Edoverseなど
一方で地に足の付いたプロダクトも多かったです。実際の製品を購入するまでのお試しとしてのXR、AR試着や不動産内見などは確実に来る流れだと思います。
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JVC 服や帽子、靴などの試着は実用的で面白い
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neotoC。3Dカメラで撮るなどした空間に多人数同時参加可能。不動産の内見が考えられる
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ラストマイルワークス株式会社。戸建てに入れる、どのような内装にするのか変更してシミュレーションが可能
XRハードウェア関連としては、PICO4 Enterpriseが早速展示されたほか、ラストマイルワークス株式会社がMeta Quest Proを体験に活用していました。
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Meta Quest Pro。Quest2とくらべて装着した時のバランスは良い
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PICO4 Enterprise。装着感や解像感に優れる
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カラーリンクジャパン。FHD 0.7型有機EL搭載スマートグラス。3D立体視や、PC/スマホの画面出力が可能
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株式会社CRI・ミドルウェア。メタバース上でアバターの位置や方向を表現する立体音響や喋っていない間の通信を削減
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クリムゾンテクノロジー。リアルタイム女声変換「vdol2」や脳波などによるAI自動作曲技術「brAInMelody」
活況を見せるVTuberのライブ配信。この照明やカメラ視点をリアルタイムで切り替えてライブ配信を支える技術をNTT QONOQが展示していました。大掛かりでインパクトもありますがStream Deckなどの既製品も活用しているのが印象的でした。
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NTT QONOQ。バーチャルライブ会場のライティングやカメラ視点切り替えなどをリアルタイム制御
このほかヘッドセットを被らずともAR体験のできる「IntARaction」やキャラクターが現実空間を案内する「バーチャルガイドxR」など、イベント・展示会場での活用が見込まれるものも。
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アロポリプロイド。IntARaction
グルグル回る グルグル回る
グルグル回る グルグル回る
フラフラなフリしてあなたの胸に飛び込みたい pic.twitter.com/Tk39no0L3r— すまほん!!📶5G📱 (@sm_hn) October 28, 2022
個人の誰も彼もが日常的にVRヘッドセットを被って全てをメタバース上で完結するといった未来はまだまだ先かもしれませんが、XRを活用したイベントや買い物体験、VRライブなどはそう遠くないうちに来そうな予感がします。