Samsung・Samsung Displayは以前より既存の縦折り(Flip)、横折り(Fold)以外の折りたたみデバイスの方向性を模索しており、展示会や見本市にて様々なタイプのデバイスを発表していましたが、ついにその成果が市場に投入されるかもしれません。
リーカーのYogesh Brar氏によれば、SamsungはGalaxy Sシリーズの最廉価モデルにあたる、「Fan Edition」ことFEシリーズのGalaxy S23 FEを開発しない一方で、折りたたみスマホのGalaxy Z Fold5や大幅な改良が期待されるZ Flip5、またついに今年発表される可能性のある三つ折りデバイスに取り組んでいるとのこと。
There is no Galaxy S23 FE in the development chain unlike what the recent rumours have been pointing..
Samsung is instead working on the improved Z Fold 5 & Flip 5 along with a Tri-Fold that might finally ship this year
FE fans should look elsewhere…
— Yogesh Brar (@heyitsyogesh) March 24, 2023
Samsung Displayは昨年1月のCES 2022にて、ヒンジを2つ備えた3つ折りのディスプレイの・試作機である「Flex G」と「Flex S」を発表済み。
それぞれの文字の形状のように、Flex Gはすべて谷折りにしてディスプレイを内側に織り込むように、Flex Sは画面の一部がいわゆるサブディスプレイになるように山折りと谷折りを使い分ける機構を採用しています。
そのため、Samsungが三つ折りデバイスを投入することについて特に驚きは出ませんが、懸念すべきはやはり耐久性。1つ折りのFoldやFlipですら壊れやすいヒンジがもう一つ増えることで、部品数は大幅に増大し、製品の故障率が跳ね上がることは避けられなさそうにも思えます。
一方、Galaxy FEシリーズについては、廃止は妥当といったところでしょうか。S21 FEは2021年の8月に公式アカウントが誤って漏洩させてしまった後、半導体不足の影響をモロに受けて、正式発表は翌年の2022年の1月にずれ込んでいました。
S22 FEはそもそも販売そのものが白紙に。そもそもGalaxy S21 FE自体が、スペックのわりに価格が抑えられていないがためにそれほど好評でもなかったため、筆者としてはシリーズ自体が廃止されたとて不思議とは感じません。