GPD社は5月11日、昨年リリースしたゲーミングUMPC「WIN MAX2」のマイナーチェンジ版「WIN MAX2 2023」および同社初となるeGPU「GPD G1」の出資募集を、クラウドファンディングサイト「INDIEGOGO」にて開始しました。
まずは「WIN MAX2 2023」のソフト面の変化から見ていきます。先代WIN MAX2は、Zen3+世代のRyzen7 6800Uを搭載していましたが、2023年モデルはZen4世代を採用。より上位のRyzen7 7840Uモデルに加え、性能を押さえたRyzen5 7640Uモデルもラインナップされています。いずれのモデルも、実行メモリはLPDDR5→5xと順当にアップグレードし、16GB・32GBに加えて大盛りの64GBも追加。内臓ストレージに関しては1TBもしくは2TBと変化はありません。
ハード面(外観)はほぼ先代同様ですが、背面に設置されていたUSB 3.2が、次世代のデータ通信規格「Oculink(オキュリンク)」に対応するインターフェイスへと変更されているのは大きな変化点。これは、同時発表されたeGPU「GPD G1」をサポートするとしています。
「GPD G1」は、数々のUMPC開発に携わってきたGPD社ならではの超小型筐体に仕上がっており、そのサイズは225 × 111 × 29.8 mmと世界最小を謳っています。性能面では、PC用GPU「RTX 3070」に匹敵するパフォーマンスを発揮するとのこと。メモリはGDDR6の8GBで、そのほか6nmプロセス技術、4096ストリームプロセッサ、32レイトレーシングを採用。従来のeGPUはPC横に据え置く形が一般的ですが、「GPD G1」であれば出先に持ち運んでゲームを楽しむことも容易でしょう。
最小出資額は「Ryzen5 7640U+16GB+1TB」の構成で799ドル(約10万7360円)と、先代と比べてだいぶお手頃。ビジネス用途や軽いゲームをメインとする、そこまで高スペックを必要としないUMPCユーザーにも魅力的な選択肢が増えたと言えますね。ただし本機は10.1インチと、UMPCの中では比較的大きめ。モバイル性を重視する人は少々注意が必要です。
ラインナップは以下の通り。なおeGPU「GPD G1」がセットのものは、接続用のOculinkケーブルも付属します。お届け予定日は2023年8月。
- 7640U+16GB+1TB:799ドル(約10万7360円)
- 7840U + 32GB + 2TB:1049ドル(約14万1090円)
- 7840U + 64GB + 2TB:1199ドル(約16万1100円)
- 7640U + 16GB + 1TB + GPD G1:1442ドル(約19万7350円)
- 7840U + 32GB + 2TB + GPD G1:1692ドル((約22万7350円)
- 7840U + 64GB + 2TB + GPD G1:1842ドル(約24万7410円)