ファーウェイは2025年5月20日、折りたたみ画面を有する新型ラップトップ「MateBook Fold Ultimate」を発表しました。中国市場に投入し、価格は1TBモデルが2万3999人民元(現行為替レートで約47万5千円)。
特筆すべきは18インチの広大な有機ELディスプレイです。このディスプレイは中央で折りたたむことが可能で、90度に折り曲げると、上部13インチの画面と下部の仮想キーボードという、従来のラップトップに近いスタイルで使用できます。完全に開けば、縦横どちらの向きでも利用可能な18インチの作業領域が広がり、内蔵キックスタンドによって自立も可能です。
展開時にはわずか7.3mm、折りたたんだ状態でも14.9mmというスリムな筐体を実現しています。
重量は1.16kgと重くなく、堅牢性を確保するために超薄型PCBと3層アルミニウム構造を採用しているそうです。
ディスプレイ解像度は3296 x 2472ピクセルのタンデムOLED(デュアルレイヤー有機EL)LTPOパネルで、最大1600ニトという高いピーク輝度と1440Hzの高周波PWM調光に対応しています。画面は非ニュートン流体とカーボンファイバーの部品によって保護されるとのことです。
性能面では、最大32GBの実行メモリと、1TBまたは2TBのSSDストレージを選択可能です。搭載されるチップセットの詳細は現時点では明らかにされていません。冷却システムには、ベイパーチャンバーと2基の超薄型ファンが採用されています。
OSには、ファーウェイ独自のHarmonyOSが搭載されており、米国の制裁によりMicrosoft Windowsの搭載が困難になったため、PCでもOS移行を進める狙いがあるようです。
仮想キーボードに加えて、オプションで専用の薄型ワイヤレスキーボードも用意されています。このキーボードはアルミニウム合金製で、厚さ5mm、キーストローク1.5mm、重量は290gです。キーボードと組み合わせた際の総重量は1.45kgとなります。MateBook Fold Ultimateは、外装の質感が異なる3つのカラーバリエーションが用意され、ワイヤレスキーボードも本体カラーに合わせたものが提供される予定です。
項目 | Huawei MateBook Fold Ultimate |
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OS | HarmonyOS PC |
SoC | 非公表 |
実行メモリ | 最大32GB |
内蔵ストレージ | 1TB または 2TB (SSD) |
画面 | タイプ: 有機EL (タンデムOLED LTPO、デュアルレイヤー構造) サイズ: 約18インチ (展開時)、約13インチ相当 (ラップトップモード時) 解像度: 3296 x 2472ピクセル (展開時、4:3) (ラップトップモード時表示領域: 2472 x 1648ピクセル相当、3:2) 輝度: 最大1600nits その他: 1440Hz PWM調光 |
カメラ | |
バッテリー | 74.69Wh |
寸法 | 厚さ: 約7.3mm (展開時) 厚さ: 約14.9mm (折りたたみ時) |
重量 | 本体: 約1.16kg ワイヤレスキーボード装着時: 約1.45kg |
その他 | オプション: 薄型ワイヤレスキーボード (厚さ5mm、重量290g、1.5mmキーストローク) 内蔵キックスタンド 3色展開 |