これぞ真のAI PC!
OneXPlayerは2025年8月13日、旗艦2-in-1タブレットPC「ONEXPLAYER Super X」を発表しました。
なんかゴジラと戦ってそうな名前をしてますが、本機はゲーマー、クリエイター、そしてAIパワーユーザーを想定顧客に据えるとのこと。実際かなりおもしろい構成です。
心臓部には、AMDのRyzen AI Max+ 395プロセッサーと、40個の演算ユニットを搭載。統合GPUは2900MHzで動作するRadeon 8060Sで、モバイル版RTX 4060 Tiに匹敵する性能であるとOne-Netbookは主張しています。さらにレイトレーシングや、映像を強化するAMD FidelityFX Super Resolution (FSR) 4.0にも対応します。
AI処理においては、内蔵されたXDNA 2ニューラルプロセッシングユニットが50TOPS以上のピーク性能を発揮。これによりLlama 3.2やDeepSeek R1といった最大140億パラメータの大規模言語モデルを、クラウドサービスに依存することなくローカルで実行できるといいます。
実行メモリには8000MHzで動作するLPDDR5xを採用し、64GBまたは128GBの構成を用意。
この構成、ローカルでLLM動かしたいユーザーのニーズをばっちり狙ってきてますよね。128GBモデルでは最大96GBのシステムRAMをVRAMとして割り当てることができ、高負荷なグラフィックス処理に対して256GB/sの帯域幅を実現するのだとか。
最近話題のOpenAIのgpt-ossは、20bと120bがあるんですけど、20bはハルシネーションも多く頼りない感じ。120bはやや日本語表現がいまいちな部分もあるものの、肝心の知能は4oに近い印象なので、それがローカルで動いて持ち運びできるとすれば最高ですね。
でも1200億パラメータのgpt-oss 120bが本当に動くのかと思ってしまいますが、Ryzen AI Max+ 395と128GBメモリなら動作しそうな予感。たとえば本機の直接の競合機であるASUS ROG Flow Z13でもgpt-oss 120bの動作報告があるので、わりと期待できそうです。
また、内蔵ストレージはデュアルドライブ設計で、M.2 2280スロット1基とMini SSD PCIe 4.0スロット1基を備えており、巨大なローカルAIモデルを置くのも問題なし。
画面には、解像度2880×1800(2.8K)の14型AMOLEDタッチスクリーンを搭載。DCI-P3色域を100%カバーし、HDRと可変リフレッシュレート(VRR)に対応。4096段階の筆圧検知スタイラスにも対応しており、クリエイティブな作業も可能だと謳います。
2-in-1の筐体には、最大173度まで調整可能なキックスタンド、マグネットで着脱可能なキーボード、そしてHarman Audioefx認定のデュアルスピーカーを内蔵。内部にはベイパーチャンバー(VC)冷却システムを搭載し、最大120Wの持続的なパフォーマンスを維持。83.5Whのバッテリーを搭載します。
接続端子はThunderbolt 4対応のUSB-Cポートを2つ、HDMI出力、USB-Aポート、DC電源入力、そしてPCIe 4.0対応のMini SSD拡張スロットを1つずつ備えています。
とにかくローカルでLLMを動かしたいオタクにはかなり最高な選択肢となってくるかもしれません。正式登場に期待しましょう。