むしろ今まで対応してなかったんだ!?
Vivaldi(ヴィヴァルディ)は5月16日、アイスランド大使館にてプレスカンファレンスを開催。WebブラウザVivaldiのiOS向けプレビュー版を、本日から日本で先行公開すると発表しました。利用者からの要望にこたえて待望のiOS対応となります。
Test Flightにて先行配信、先着1000名。
Vivaldiといえば、Opera共同創設者のヨン・フォン・テッツナー(Jon von Tetzchner)氏が立ち上げたWebブラウザ。徹底的にユーザーに寄り添ったカスタマイズ性やプライバシーなどが特徴のブラウザで、スマホ・タブレット・PC・自動車で動く唯一のブラウザなのだそう。
Vivaldiは社員50名の小さな会社。従業員は国際色豊かに25国籍、ノルウェー・アイスランド・米国に拠点を持ち、100%従業員持株会社とのこと。外部投資家から資金を受けないことで、無駄な事業を回避できているといいます。ボランティアによるコミュニティで開発するユニークな地位を築きます。
しかし小さい会社であるがゆえに、iOS版だけが遅れてしまったといいます。というのもVivaldiはChromiumでかなり手を入れて開発しているのに、iOS版はWebkitを強いられてしまったため。
今回のiOS版はWebKitベースでの登場となっています。
ただ最新情勢としてEUのデジタル市場法の動向があり、これによってAppleがレンダリングエンジンの縛りを緩める可能性があり、その場合には移行する考えもあるそうです。Chromiumで開発してきたコードを活用できるためです。
創業者CEOの祖国であるアイスランドの駐日大使館が今回の発表会の開催会場を提供、ステファン駐日大使がアイスランドについて解説。
自然が多く人口わずか40万人程度。しかし現在は電力・地熱による再生可能エネルギーやハイテク産業が国の目玉に。人口小国だが男女平等社会建設やデジタル人材移住獲得にも注力。伝統的な漁業も補助金ではなくDXにより高利益率への改革を実現。冷涼な気候がサーバー発熱を抑制し省電力で済み、データセンターにも有利だといいます。再生可能エネルギーや持続可能な社会の文脈でも両国関係がより一層強固になることを期待しました。