「AOKZOE A1 Pro」を、株式会社天空より一定期間貸与していただきました。本機はOSにWindows 11を採用した携帯ゲーミングPCとなります。
本機の構成はCPUはRyzen 7 7840U、実行メモリはLPDDR5X 32GB、ストレージはSSD M.2 PCle 4.0×4 2TB、65Wh(17100mAh)電池。国内販売SKUは不明ですが、海外では実行メモリは32/64GB、ストレージ容量は512GB/1/2TBが選択可能。
なおストレージはM.2 PCle 3.0×4からM.2 PCle 4.0×4へと進化したためか、計測すると非常に高速であることが伺えます。
画面は8型FHD。色展開はQuantum BlueとLunar Whiteの2色。本機はQuantum Blue。
筐体寸法は幅285mm、高さ125、厚み21mm。本体重量は公称729g、実測値733.9g。
IPS液晶で視野角は広め。色味は普通。輝度は350nitで屋外での視認性は良くないように感じましたが、屋内や電車移動中などの利用シーンが中心となることを考えれば大きく問題はならない人も少なくなさそうです。
付属充電器は100W GaN PD充電器。急速充電により充電時間は約1.5時間。
CPUにはRyzen 7 7840Uを搭載します。 ASUS ROG Allyが搭載するRyzen Z1 Extremeは、このCPUをベースにしたものと思われます。実は性能も8.6TFLOPSで同等です。差異はRyzen 7 7840Uに搭載されているAMDのAIエンジンXDNA Architectureが、Ryzen Z1 Extremeでは非搭載という点ぐらいで、近い性能と考えて良さそうです。
各種ベンチマーク計測結果は以下の通り。
AOKZOE A1 Pro Ryzen 7 7840U |
ONEXPLAYER2 Ryzen 7 6800U |
AYANEO Air PRO ADVANCE Ryzen 7 5825U |
AYANEO Air STANDARD Ryzen 5 5560U |
CHUWI MiniBook X Celeron N5100 |
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3DMark TimeSpy | 3009 | 2699 | 1181 | 952 | 346 |
3DMark Wildlife | 15436 | 14956 | 6142 | 4829 | 2390 |
VRMark v1.3 Orange Room |
3346 平均72.93fps |
未計測 | 未計測 | 未計測 | 未計測 |
VRMark v1.3 Cyan Room |
2634 平均57.42fps |
未計測 | 未計測 | 未計測 | 未計測 |
VRMark v1.3 Blue Room |
732 平均15.97fps |
未計測 | 未計測 | 未計測 | 未計測 |
PCMark10 | 4854 | 5219 | 5007 | 4757 | 2371 |
Cinebench R23 マルチコア |
12779 | 10948 | 未計測 | 未計測 | 1854 |
ドラクエX 最高/全画面/FHD |
7909 | 9582 | 8259 | 5876 | 3272 |
FF XV ver1.3 標準/全画面/FHD |
3599 普通 |
3531 普通 |
未計測 | 1283 動作困難 |
544 動作困難 |
Forza Horizon 5をFHDで60fpsにて快適にプレイ可能。
各種操作系のフィーリングは良く、特にアナログスティックは適度に柔らかくしっかり反応してくれて好印象。
話題性や性能を含めて、そろそろ発売日の近い7型携帯ゲーミングPCであるROG Allyが直接の競合になると思います。ざっくり、携帯性や120Hzリフレッシュレートを取るならROG Ally、大画面やインターフェイスを取るならAOKZOE A1 Proといったところでしょうか。上下に充電可能で高速なUSB端子を配置するの、コストかかりますからね。
ここにきて悩ましい選択肢が出てきてくれました。現時点では国内発表はまだされておらず、販路や価格、容量、投入色の詳細について告知はありませんが、正式発表を楽しみに待ちたいところです。
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2023年6月13日0時28分訂正:XDNA ArchitectureがRyzen Z1 Extremeに搭載と初出時記載は、正しくはRyzen 7 7840Uにです。訂正してお詫びいたします。