Appleが将来的に販売するといわれている電気自動車の「Apple Car」について、提携する企業が見つからないといった理由から、開発がかなり滞っているようです。
Appleの未発表製品などについて非常に詳しいアナリストのMing-Chi Kuo氏がX上に投稿した内容によれば、Apple Carの開発は全く見通しが立っていないとのこと。そのため、Apple Carを今後数年以内に投入するには、既存の企業を買収する必要があると紹介しています。
The development of the Apple Car seems to have lost all visibility at the moment. If Apple doesn’t adopt an acquisition strategy to enter the automotive market, I doubt that the Apple Car can go into mass production within the next years.
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Apple…— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) September 27, 2023
Appleの自動車の開発プロジェクトはそれこそ幾年も前から公然の秘密と化しており、イーロンマスク氏やトヨタ現会長の豊田章男氏などが言及していますが、その割にはプロジェクトそのものが全く進んでいないようにも見えます。
買収するとしても、果たしてそれに応じる企業があるのか、という問題も。少なくとも日本の自動車メーカーを買収することはまずないでしょう。Appleはあくまで自動運転の行える電気自動車を作ろうとしており、以前にはEVを生産する韓国の現代(Hyundai)/起亜(Kia)に対して交渉を行っていたようですが、その後決裂しています。
こう見ると、前から電気自動車の開発に取り組んでいる雰囲気を出しているAppleよりも、CEOが電気自動車の開発を自身の最後の挑戦と宣言し、車両外観のレンダリング画像がリークされたXiaomiや、すでに自動運転タクシーを商用化しているWaymoを傘下に持つGoogle(Alphabet)のほうが、実績を出しているという意味でも自動運転EVの開発に近いといえるでしょう。