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Tecno、価格破壊の縦折りスマホ「Tecno Phantom V Flip」発表!

 中国生まれアフリカ育ちで名の通るスマホメーカーの中国伝音は、競合端末と比べて圧倒的に安い折り畳みスマートフォンの「Tecno Phantom V Flip」を、シンガポールのイベントにて発表しました。Tecnoとはなんぞや?という方はこちらの記事で詳しく解説しています。

価格

 Tecno Phantom V Flipは現地時間10月1日午後12時よりインドにて販売開始予定。早割価格を適用している状態とはいえ、その価格は4万9999ルピー、日本円にしてなんと8万9000円。

 非常に安価な縦折り式の折り畳みスマートフォンといえば、中国国内で販売されている「moto razr 40」(3999元/8万1000円)を想起しますが、あちらは競争激しい中国市場であることから、直接的な比較は行えません。中国市場以外で展開される折り畳みスマートフォンとしては、おそらく最安でしょう。

パフォーマンス

 Tecno Phantom V FlipはMediaTek Dimensity 8050を搭載。Dimenstiy 8050は22年4月に発表されたDimensity 1300のリネーム品で、Snapdragon 778Gに相当する性能を持つとされます。メモリは8GB、ストレージは256GB。

ディスプレイ

 内側のメインディスプレイは6.9インチとかなり大柄。アスペクト比は22:9と、Xperiaより縦長です。当然ながら有機ELを採用し、120Hzのリフレッシュレートに対応。画面占有率は94.5%と大きく、またLTPOディスプレイを採用。省電力を実現します。

 一方でカバーディスプレイは、折りたたんだ上部の背面を覆うほど大きな画面を採用する現在のトレンドから外れ、1.32インチで円形ディスプレイという少し珍しいタイプ。また、操作は円形ディスプレイに最適化されており、一部では中央に配置されたボタンをスワイプすることで操作ができるというものも。もちろん、様々なアニメーションを設定することができます。

カメラ

 カメラは2眼。6400万画素の広角と、1300万画素の超広角という構成。円形のサブディスプレイの外縁の一部に配置されている、やや奇妙な形式です。

 インカメラは3200万画素で、スマートフォン全体で見てもかなり珍しいインカメラ用LEDフラッシュを搭載。インカメラ用LEDフラッシュは自撮りを多用する女性向けの端末に搭載されていることが多いため、Tecno Phantom V Flipも同じくそういった層にもアピールしているのでしょう。

その他ハード

バッテリー

 バッテリーは4000mAh。このタイプの折り畳みスマートフォンとしては若干大きめです。また、45W充電に対応し、15分で50%までの充電、45分での満充電を謳います。

本体デザイン

 本体のカメラバンプは円形で、その内部に円形スクリーンが鎮座。ヒンジ部はGalaxy Z Flipシリーズのようにブランド名であるPHANTOMが刻まれています。TECNOはかつて「PHANTOM X2 Pro」で、あまりに奇抜なカメラバンプを備えたこともあり、今回のまともさには少し安心しました。

TECNO Phantom X2 Pro。奇抜な見た目の通り(?)業界初をこれでもかと詰め込んだ旗艦スマホ。

 本体色は淡い青紫のようなMystic Dawnと、刺繡のようなデザインの入ったIconic Blackの2色。

ソフトウェア

 プリインストールOSは、Android 13ベースでTECNO独自のカスタムUIであるHiOS 13.5。

 本来のこういった縦折り式の折り畳みスマートフォンというのは、コンパクトに普通サイズの画面を持ち運ぶということがコンセプトであるように思いますが、Tecno Phantom V Flipでは横持ちでの画面分割をアピール。22:9という縦長なディスプレイを活かします。

 ただ一方で、Android PoliceのTecno Phantom V Flipに関するレビューでは、「伝音はソフトウェアアップデートをしっかり提供することを証明する必要がある」と主張しています。これは、Tecno初の折り畳みスマホであるPhantom V Foldが、今年4月の発売以降一度もセキュリティアップデートが更新されていないということを理由としており、これが解消されるまではTecno製スマホを人に勧める気にはならないと説明しています。

総評

 価格の項でも述べた通り、4万9999ルピー、日本円にして8万9000円というのはあくまでも早割価格に過ぎませんが、たとえ定価が10万円前後だとしても競合は存在せず、グローバル市場においては凄まじいコスパであると評価できます。反面ソフトウェアアップデートなどについては指摘の通り不安が残るのも確か。

 伝音は今後、インド以外の多くの国でも販売する予定だといいますが、日本の消費者としては、motorola razr 40のグローバル展開、ひいては日本市場への投入を期待したいところです。

スペック表

OS Android 13,HiOS 13.5
SoC MediaTek DImensity 8050
メモリ 8GB
容量 256GB
画面 6.9型  (1080 x 2640)
120Hz有機EL

1.32インチ円形ディスプレイ

カメラ 6400万画素+1300万画素超広角
インカメラ 3200万画素
LED
電池 4000mAh
45W充電
寸法 展開時
171.7×74.1×7 mm
折り畳み時
88.8×74.1×15 mm
重量:194g
その他  
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