iPhone 14シリーズでは「購入後1年未満なのにバッテリー最大容量が急速に減る」という事象が報告されていましたが、どうやら最新のiPhone 15も似たようなことが起こる可能性があるようです。wccftechが伝えています。
今回の噂の震源地であるRGcloudS氏のX(Twitter)上の投稿によると、iPhone 14シリーズ以降が採用するバッテリーは、コストカットを理由に安価なバッテリーを採用しているとのこと。
充電サイクル(100%充電して100%分消費して1カウントとし、本来の80%の性能になるまでの回数)がほかのスマートフォンと比べて劣る500-600サイクル程度になっているとのこと。
Did you know why iPhone 14 & 15 series battery degrade faster?
Because it’s using cheaper cells, similar to this 3rd party parthttps://t.co/hzzgrRtD48
with only 600± cycles as averageyes, it’s a high density battery
original iP12 PM = 3687 MaH
3rd party iP12 PM = 4350 MaH… pic.twitter.com/igORfqkD51— RGcloudS (@RGcloudS) October 3, 2023
この600サイクル程度というのは、同氏いわく消費電力が最低100Wを超えるようなコードレス掃除機、ミキサー、一部のパワーバンクなどが採用するバッテリーと同程度であるとのこと。当然ながらiPhoneはこれらより消費電力が大幅に少ないはずですが、これらと肩を並べるサイクル数というのは、性能向上による価格上昇を抑えるためにバッテリーを安価で劣化しやすいものに交換したからではないか、という主張であるようです。
Apple以外のメーカーに目を移せば、中華メーカーのある程度の価格帯のスマートフォンは同じ条件で800回以上を謳っていますし、OPPOやOnePlus、それにvivoなどでは、最大150W充電に対応しながら1600回のサイクルをアピールする端末すら登場しています。
しかし、Appleがバッテリーのコストカットで価格を維持しようとした一方で、その他のメーカーはバッテリーに妥協しない代わりにディスプレイやチップのコストカットを行っていると述べています。
wccftechは、AppleとApple以外の携帯メーカーに生まれた「コストをどこに費やすか」という考え方の違いは、Appleの小売やアフターサービス網が広範に展開されており、信頼性の高い修理を簡単に受け入れる体制が整っていることに起因すると述べています。要するに「バッテリーがヘタってもお近くの正規店でサービス受けてね★」ができるかできないかの違いということですね。
もちろん、この情報はあくまで噂レベルであることに留意する必要がありますが、「iPhoneのバッテリーはわりと劣化しやすい」と考え、バッテリー交換が無償になるAppleCare+に加入する、というのもよいのかもしれません。