OPPOは2月28日、モバイル分野の国際展示会「MWC Barcelona 2022」にて、それぞれブレークスルーを実現した150Wと240Wの急速充電技術を披露しました。
150W SUPERVOOC with Battery Health Engine(BHE)
150W SUPERVOOC with BHEは、充電の高速化だけでなくバッテリーの健康状態の保護にも着目した技術。
最大20V/7.5Aの充電をサポートし、4500mAhのバッテリーを1%から50%まで5分、100%まで15分での充電が可能とのこと。
それだけでなく、150W SUPERVOOC with BHEは、独自にカスタマイズしたバッテリー管理チップや、バッテリーの長寿命化や性能向上を実現する技術からなるBattery Health Engineを統合。ハードとソフト両面の最適化により、バッテリーの安全性や効率性、耐久性などが向上。
電池切れから満タンまでの充電サイクルを繰り返したとき、バッテリー容量の最大80%を維持できる回数は1600回。120W充電を搭載し日本でも販売されているXiaomi 11T Proでさえ800回であり、なんと従来の2倍もの耐久性を実現しています。
また、150W SUPERVOOC with BHEの充電器は、窒化ガリウム(GaN)の活用により前世代の65W SUPERVOOCのものとほぼ同じサイズに小型化。
BHEは今後、OPPOとOnePlusのミッドレンジからハイエンドのほとんどのスマホに搭載され、150W SUPERVOOC with BHE採用第一弾は、今年の第2四半期に登場するOnePlusスマートフォンとなる予定だとしています。
240W SUPERVOOC
そして、驚異の240W超急速充電を実現したのが240W SUPERVOOCです。
24V/10Aの電力を、端末への供給時に10V/24Aに変換。最大240Wで4500mAhのバッテリーを約9分で100%充電可能に。
充電速度の限界に挑戦すると同時に、充電器や充電ケーブル、端末の安全性に対して総合的なアプローチを取ることで、安全で効率的な充電体験を提供するとのこと。
さらに、この技術は既存のデバイスの仕様に準拠しており、放熱に関してもテストされているといいます。
いやはや、スマートフォンの急速充電技術の進化速度はなんとも目まぐるしいものですね。もしかすると、この調子で行けば某ゼリー飲料のように10秒チャージができる時代もそう遠くはないのかもしれません。