GPDがPSPを出したら、AYANEOがDSを出してきた!
AYANEOは1月30日(現地時間)、携帯ゲーム機型PC「AYANEO FLIP DS」を正式発表しました。
AYANEO FLIP DSの本体は折り畳み型で、上半分はメインディスプレイ、下半分はジョイスティックと各種ボタン類、そしてサブディスプレイなどが装備され、ゲームプレイに特化した構造。
開閉の角度は最大180度で、固定する場合は120度、150度、全開(180度)の3段階を選べます。
メインディスプレイのサイズは7型で、フルHD解像度(1080p)のIPS液晶を採用。リフレッシュレートは最大120Hzとなっており、激しい動きにも滑らかに追従することが可能です。
サブディスプレイは3.5型(960 x 640)で、本体下部中央に配置。ファン回転数など各種パラメーターの設定や、よく使うアプリのショートカットの表示、仮想キーボードやWi-Fi機能への素早くアクセスなどを提供します。メインディスプレイとサブディスプレイの間で、起動中のアプリを互いに移動させることも可能です(一部機能は将来のOTAで提供予定)。
マウスカーソルは本体の「光学式フィンガーマウス」によるコントロールが基本。同機構についてAYANEOはPCと同等のエクスペリエンスを実現したと述べる一方、操作に不慣れなユーザー向けに、ジョイスティックでのコントロールに変更する設定も用意しています。
CPUはAMDの「Ryzen 7 (8840Uまたは7840U)」を採用。どちらも2023年発表の比較的新しいチップで、AI関連の機能を考慮した設計が特徴です。
実行メモリはLPDDR5X規格で最大64GB、内蔵ストレージはM.2 2230 PCIe 4.0規格で、最大2TBまで対応。独立したGPU(dGPU)を搭載するゲーミングPCには敵いませんが、ゲームを楽しめる携帯型PCとしては申し分ないスペックといえるでしょう。
CPUやメモリ類の動作を支える冷却機能も強化。同社の携帯ゲーム機型端末としては初めてVC液体冷却搭載、本体内部で発生した熱を効率的に排出します。
ほかにもDisplayPort(1.4)端子やUSB 4仕様とUSB 3.2 Gen2仕様のUSB-C端子を各1基ずつ搭載。別途ディスプレイ、キーボード、マウスを接続することで、ミニPCとして使うことも可能です。
OSは「Windows 11 Home」で、本体カラーは「Milky White」と「Shadow Black」の2色展開。通常価格はRyzen 7 7840U搭載モデルが939ドル(約13万8000円)から、Ryzen 7 8840U搭載モデルが979ドル(約14万4000円)からとなっています。
PSPみたいなGPD Win4が出てきたかと思えば、まさかの変態機登場ですね。本製品は2月1日(日本時間)現在、クラウドファンディングサイト「Indiegogo」で予約を受付中。出荷は3月中旬から4月下旬の予定です。
AYANEO FLIP DS | ||
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上位モデル | 標準モデル | |
OS | Windows 11 Home | |
CPU | AMD Ryzen 7 8840U | AMD Ryzen 7 7840U |
GPU | CPU内蔵 | |
実行メモリと内蔵ストレージ | LPDDR5X, M.2 2230 PCIe 4.0 16GB+512GB 32GB+2TB 64GB+2TB |
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Wi-Fi | Wi-Fi 6E | |
Bluetooth | Bluetooth 5.2 | |
入出力ポート | USB-C(USB 4) x 1 USB-C(USB 3.2 Gen2, データ通信のみ) x 1 OCuLink x 1 TFカード(UHS-II) x 1 3.5mm ヘッドホンジャック x 1 |
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メインディスプレイ | 7型, IPS液晶, フルHD(1080p) | |
サブディスプレイ | 3.5型, IPS液晶(960 × 640) | |
バッテリー | 45Wh | |
筐体サイズ | 180mm × 102mm × 29.8mm | |
重量 | 650g |